きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

最速・最強を目指す戦い 高松宮記念

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いよいよ今週から春のGIシリーズの幕開けとなります。春のGIは中京競馬場の芝1200mで行われる電撃の6ハロン戦、最速・最強の馬を決定する高松宮記念です。昨年はダノンスマッシュ、レシステンシア、インディチャンプのGI馬3頭による大接戦。ダノンスマッシュがクビ差で制して、見事、香港スプリント(GI)から国内外でのGI連勝を決めました。過去の優勝馬には、ロードカナロア、カレンチャン、キンシャサノキセキなど、快速自慢の名馬たちが名を連ねており、今年も快速馬たちの熱戦に注目が注がれます。

今年の優勝馬を占うにあたって、少しデータ面で高松宮記念を分析してみましょう。(近10年の出走馬分析)
出走馬のローテーションに着目すると、前走が香港で出走した馬が好成績を収めている。最も「香港遠征をする=国内で一定の成績を収めている」という見方もできるため、遠征によるマイナス面はあまり見られず、能力のある馬がしっかりと力を出し切れるローテーションである、と捉えることができる。
国内ローテーションでは、シルクロードステークスからの相性が良い。昨年より京都競馬改修工事の関係で、中京競馬場で施行されており、今年の優勝馬メイケイエールはどのような成績を本番で残せるかも注目でしょう。

優勝馬のみを深堀すると、2017年優勝のセイウンコウセイ以外はGIもしくはGⅡでの3着以内実績があった。セイウンコウセイについても、前述した相性の良いシルクロードステークスで2着と好走して、本番の高松宮記念を制しており、相性の良い前哨戦での好走、もしくはGI・GIIでの実績、という点が短距離王に輝くには必要と読み取れる。

年齢別では4歳、5歳の勝率が高く、6歳馬になると勝率が低下する。そして7歳馬以上では連対率、複勝率も4~6歳と比べる大きく下がる。スタートからゴールまでフルパワーでの走りが求められる短距離戦においては、年齢が若くフレッシュな状態の馬が好走する傾向が高いと言えそうです。

これらの条件を今年の出走馬に当てはめると、重賞実績があり香港を経由した4,5歳馬のサリオス、レシステンシアや、前哨戦を制しているメイケイエール(4歳牝馬・シルクロードステークス優勝)、グレナディアガーズ(4歳牡馬・阪神カップ優勝)などが有力候補に挙げられそう。またセイウンコウセイと同様に相性の良いシルクロードステークス2着から出走するシャインガーネットは中京コースとの相性も良く侮れない一頭と言えそう。シャインガーネットのオーナー山口功一郎様は、愛馬の高松宮記念出走について「相手は格上ですが馬場次第ではパワータイプの本馬にチャンスがあると思っています。」とコメントをくださいました。

春のGIの開幕を告げる高松宮記念。最速・最強の座に輝く馬の勇姿を是非、ご覧ください!!

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