きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

春を告げる伝統の一戦

ようこそいらっしゃいませ。

日曜は、中山競馬場で中山記念、阪神競馬場では阪急杯が行われます。中山記念は大阪杯、阪急杯は高松宮記念とそれぞれ春のG1を見据えての重賞レースになります。

中山記念は今年で96回目の歴史を数えるレースです。創設は1936年で、中山競馬場芝3200mが舞台でした。創設当時は春・秋の年2回行われていましたが、1952年から秋開催のみとなり、その後幾度かの距離や時期変更を経て、現在に至ります。3月のドバイ、4月の香港の海外遠征、国内G1大阪杯の前哨戦に位置づけられるレースで、優勝馬へ大阪杯の優先出走権が付与されます。

昨年はヒシイグアスが中山金杯につづく重賞2連勝で中山記念を制覇しました。3歳時に人気を背にしながらも結果が残せず、休養を挟みじっくりと立て直されてからの重賞連勝で、大舞台での飛躍を期待させる勝利となりました。

過去10年の1着から3着までの枠別成績を見ると、
1枠 : 2-1-0
2枠 : 0-0-2
3枠 : 3-2-1
4枠 : 1-0-1
5枠 : 2-2-1
6枠 : 0-2-1
7枠 : 1-1-2
8枠 : 1-2-2
となっています。上位に来た各馬の位置取りをみると、10番手以内のポジションでレースを進めた馬がほとんどで、昨年も8枠出走ながらも2番手につけた7番人気ウインイクシードが3着に入っていますから、レース中の位置取りが大きく鍵を握るレースと言えそうです。

過去10年でみると大きく荒れるケースはなく3着以内には一桁人気の馬が入っています。6番人気以降で馬券対象となった馬をみると逃げ馬または2番手につけた馬がそのまま残ることが多く、穴馬は前にいける馬から探してみてはいかがでしょうか。

今年の中山は16頭の出走となりました。
前日オッズでは、ダノンザキッドが2.7倍、アドマイヤハダルが5.0倍、パンサラッサが5.5倍、カラテが6.3倍、ガロアクリークが13.8倍、コントラチェックが13.9倍、ヒュミドールが19.3倍、ウインイクシードが27.1倍、トーラスジェミニが35.6倍、マルターズディオサが36.1倍、ゴーフォザサミットが56.2倍、レッドサイオンが73.0倍、ワールドウインズが109.6倍、ソッサスブレイが114.1倍、ワールドリバイバルが116.2倍、ルフトシュトロームが161.0倍となっています。

春のG1へ向けてどの馬が伝統の一戦を勝利で飾るでしょうか。

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