きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

歌人“京雅”さんからの和歌(沓冠)  フィリーズレビュー

3月17日は、藤岡 佑介 騎手の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
先週は中山、阪神、中京それぞれでGIに繋がる重賞競走が行われました。覆面歌人の京雅さんからは、当協会会員の(有)サンデーレーシング様のご愛馬サブライムアンセムが優勝した桜花賞トライアル・フィリーズレビュー(GII)の和歌が届きました。是非、隠れたメッセージを読み解いてください。(メッセージの答えは最後に)

フィリーズレビュー 京雅

さあ競う
クビ差に迫った
ライバルか
変化あるかな
伸び桜まで

隠れたメッセージは「さくらへの うたかなで → 桜への 歌奏で」です。
さ()あ競う(
ク()ビ差に迫った(
ラ()イバルか(
変()化あるかな(
伸()び桜まで(


<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
桜花賞トライアル・フィリーズレビューを制したのは「崇高、荘厳な聖歌」という馬名の由来を持つサブライムアンセム。中団後方で脚を溜めると、直線で狭くなる馬群の間をこじ開けて抜け出すとしぶとく迫るライバルの1番人気ナムラクレアをクビ差抑え切ったところがゴール板。見事、桜(桜花賞)への切符を手に入れました。
初勝利まで6戦を要しましたが、ここで大きく素質開花。鞍上の池添謙一騎手は「あの手応えなら、欲を言えば突き放して欲しかったけど、成長段階で良く走っている」と評価。本番の桜花賞までさらに変化を遂げて能力を伸ばすことができるでしょうか。隠れたメッセージの通り「桜への切符を手にし、意気揚々と歌を奏でる」サブライムアンセム。次走で、さらに成長した姿を見せてくれることでしょう。

さて、今週末は変則3場開催。中山競馬場でのレースは日曜日と祝日・月曜日となりますのでお間違えなく。中山競馬場では、日曜日に皐月賞トライアル・スプリングステークス、月曜日は桜花賞やオークスへの賞金加算狙う馬が集うフラワーカップが行われます。若駒たちの疾走する姿を是非、ご覧ください!


※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。

※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。一昨年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。

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