きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

歴史遺産級の名血馬

3月11日は、菅原 隆一 騎手の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

アイルランドのバリードイルに調教場を構え、世界のビッグレースを勝ちまくっている名門エイダン・オブライエン厩舎は、ファンサイトを構築して丁寧な情報発信を頻繁に行なっています。これはファンにとって願ったり叶ったり、ありがたい試みですね。閉鎖的と言われて来た日本の競馬サークルですが、若手の調教師や一口馬主のクラブ法人などを中心に自前のホームページやフェイスブックなどを通じて情報発信に取り組む方も増えています。こうした地道な取り組みが、ファンの間に徐々に浸透して、やがては幅広い方々に競馬への関心を深めていただくことに繋がるのでしょうね。

さてオブライエン厩舎ですが、シーズン開幕を前に、今季のバリードイルを支える4頭の種牡馬をピックアップされています。昨年亡くなったガリレオの遺児をはじめ、米三冠馬ジャスティファイ、英二冠馬キャメロットなど機体の後継種牡馬の産駒が紹介されているのですが、それらと並んでディープインパクトの3頭、ロードカナロアの2頭も誇らしげにラインナップされました。ディープはこの世代がラストクロップとなります。日本では6頭がスタンバイと伝えられていますが、バリードイルを含むヨーロッパ全域で5頭、これでほぼ全部ということになるのでしょうか?

大注目は、名伯楽オブライエン師が手塩にかけたマインディング(父ガリレオ)の牝駒でしょうね。マインディグは、英1000ギニー・オークスなどで7つのG1を1600m、2000m、2400mの3階級で制覇し年度代表馬に輝いた名牝です。ヨーロッパ版アーモンドアイといった破格のヒロインです。今にして思えば、牝馬に出たのも競馬の未来には光明となるかもしれません。ディープインパクトとガリレオという稀代の名種牡馬同士の血を伝える繁殖価値は“歴史遺産”級の価値があります。その他の馬も、さすが世界のオブライエン厩舎だけに珠玉の名血がズラリ。彼ら彼女らのレースを観戦するだけでも、2020年の競馬は大いなる価値を生み出してくれるでしょうね。

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