きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

次代のGI馬は誰か!?東京新聞杯

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今週は、東京競馬場でマイル重賞・東京新聞杯(GIII)が、そして中京競馬場では第1回開催の最後を飾る3歳重賞・きさらぎ賞(GIII)が行われます。

東京新聞杯の過去の優勝馬に目を向けると、春秋マイルGIを制したインディチャンプや牝馬で春秋グランプリ優勝を成し遂げたリスグラシューなどが目に付きます。他にも、ホエールキャプチャ、ローレルゲレイロ、スズカフェニックス、ハットトリック、アドマイヤコジーンなど、2000年以降だけでも、歴代の優勝馬の中に多くのGI馬が名を連ねており、いわゆるGIに向けた「出世レース」と呼ぶことができそうです。今年も、縁起の良いこのレースを制して、次代のGI馬に向けて勝ち名乗りを挙げたい16頭が集結しました。早速、出走予定馬を紹介します。

牡馬の代表は4歳馬のホウオウアマゾンでしょう。昨年は春にアーリントンカップ(GIII)で重賞タイトルを手にすると、秋には古馬とのGI対決でも5着と好走し、暮れの阪神カップ(GII)では2着と力のあるところを見せつけました。前々で競馬を作りながら、上がりの脚も衰えない点が強み。オーナーの小笹芳央様は、ご愛馬について「阪神カップの後は春まで放牧に出す予定でしたが、 状態が良いので、このレースに参戦することになりました。 外枠を引いたことと、東京コースへの適性が鍵だと思います。 いずれにせよ、無事に完走してくれることを願っています」と語っており、東京新聞杯を制して、春のGI戦線で中心的な存在となりたいところでしょう。

牝馬では、同じく4歳のファインルージュに注目です。昨年は、桜花賞(GI)、オークス(GI)、秋華賞(GI)の牝馬クラシックにすべて出走しました。特に記憶に新しいのは、秋華賞は勝ち馬アカイトリノムスメに0.1秒差の2着まで迫った走り。今年は、取り逃したGIタイトルを掴み取るため、始動戦の東京新聞杯でまずは祝杯を挙げたいところでしょう。オーナーの六井元一様はファインルージュについて「前走後は蹄の不安を抱えながらの日々でした。 牧場、厩舎スタッフの皆さんのお陰様で何とかレースが出来るようになり本当に良かったと思っております。 春の大目標に向けて実りあるレースが出来たら嬉しいです。」とお話くださいました。

データ面では4歳、5歳が好成績を残しており、今後のGI戦線で中心となって活躍する若い世代が勢いそのままに優勝しているようです。果たして今年はデータ通り、次代を担う4歳、5歳が優勝するのでしょうか、それとも6歳、7歳馬が経験の差を見せつけるのでしょうか。是非、この観点からも東京新聞杯をお楽しみいただければと思います。

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