きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

歌人“京雅”さんからの和歌(沓冠) AJCC & 東海ステークス

先週は第1回中山開催を締めくくるアメリカジョッキークラブカップ(GII・通称AJCC)と、中京競馬場では、フェブラリーステークス(GI)の前哨戦・東海ステークス(GII)が行われました。この東西重賞では、会員ご愛馬が大活躍。覆面歌人の京雅さんからはAJCCと東海ステークスの両レースを1つの和歌に表現していただきました。是非、隠れたメッセージを読み解いてください。(メッセージの答えは最後に)

AJCC & 東海ステークス 京雅

勝ち取ると
対の重賞
やる気いざ
来るよ豪快
さすが気迫で

隠れたメッセージは「かつやくさ とうざいで → 活躍さ 東西で」です。
勝()ち取ると(
対()の重賞(
や()る気いざ(
来()るよ豪快(
さ()すが気迫で(


<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
1月23日(日)、まず15時35分にレースを迎えたのは西の重賞・東海ステークス。フェブラリーステークスに向けて昨年の覇者オーヴェルニュなどが顔を揃えた中で優勝したのは7歳でも元気一杯のスワーヴアラミス。先行馬が有利とされる中京競馬場のダートコースですが、スワーヴアラミスは中団待機。鞍上の松田大作騎手が馬の脚を信じてじっくりと構えると、直線で外に持ち出して豪快に差し切り、重賞3勝目を挙げました。
そして、10分後の15時45分に発走となったのは、中山名物のAJCC。西の重賞で中山馬主協会会員ご愛馬が優勝したことに触発されたのか、東の(対の)重賞でやる気満々で、こちらも豪快に外を回って差しを決めたのはキングオブコージ。2020年の目黒記念以来となるGII2勝目を手にしました。東西で人馬ともに気迫に溢れ、中山馬主協会の会員ご愛馬が大活躍の週末となりました。

これで第1回中山開催は終了となりましたが、今開催の重賞(中山金杯、フェアリーステークス、京成杯、AJCC)は、すべて会員ご愛馬が優勝という、地元・中山競馬場で素晴らしい快走を見せてくれました。さらに、22日、23日の2日間の3場開催で会員ご愛馬は20勝を挙げ、重賞のみならず「活躍さ 東西で」の隠れたメッセージがズバリ当てはまる週末となりました。
今週からは東の舞台を東京に移しますが、引き続きの活躍を祈念しております!


※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。

※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。一昨年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。

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