きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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いわゆる“出世レース”と呼ばれるものがあります。後になって考えてみると出走メンバーから少なくない馬がクラシックを勝ったりしていた、みたいなことです。有名なのは最近ではブエナビスタの新馬戦でしょうか。1着が後の皐月賞馬アンライバルド、2着リーチザクラウンはダービーでも2着、3着がブエナで4着のスリーロールスは菊花賞を戴冠しました。

今年の3歳世代の“出世レース”は何だろうと考えてみました。シンザン記念かな?というのが一応の結論です。勝ったレッドデイヴィスはせん馬でクラシックは無縁でしたが、ここと毎日杯を連勝して世代トップクラスの実力を証明しました。2着が三冠馬をめざすオルフェーヴル、3着のマルセリーナは桜花賞を勝つことになります。

さて、マルセリーナが今週のローズSに姿を見せます。オークス馬エリンコートと早くも直接対決が実現します。でも、もう1頭注目したい馬がいます。“出世レース”シンザン記念で1番人気だったドナウブルーです。

今から思うとあのレースで本命に推されたのは凄いことです。春はチグハグなレースぶりで素質を生かせませんでしたが、敗れたフィリーズレビュー、ニュージーランドトロフィーでもメンバー最速上がりを記録しています。気性に難点のあるリファールの4×4のクロスを持ちますが、レースに集中できれば爆発力が発揮できるはずです。一夏越した大河ドナウの潜在能力に期待しましょうか。

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