きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

2021年競馬振り返り

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2021年の競馬を振り返ると、自身の強さで最強の牙城を築き上げる古馬と、勢いを増して勢力を拡大していく3歳馬との激突が強く印象付けられた年となりました。
短距離路線では、春の高松宮記念でダノンスマッシュが快速馬レシステンシアを交わして優勝。香港スプリントにつづいて短距離G1・連勝を飾りました。敗れたレシステンシアは、ヴィクトリアマイルからセントウルステークスをはさみ、秋のスプリンターズステークスでの短距離王を狙うも、ゴール前抜け出したのは3歳馬ピクシーナイトでした。3歳馬のスプリンターズステークス優勝は14年ぶりの快挙となりました。

春の大阪杯では、コントレイルとグランアレグリアの激突に注目が集まりました。勝ったのはデビューから連勝をつづけるレイパパレで、後続を4馬身ちぎってのG1初制覇となりました。レイパパレはその後、宝塚記念、オールカマーからエリザベス女王杯へと向かい牝馬路線の中心になるかと思われていましたが6着に敗れ、エリザベス女王杯はアカイイト(10番人気)、ステラリア(7番人気)、クラヴェル(9番人気)と大波乱の結末となりました。
コントレイルは大阪杯から天皇賞(秋)へと直行、グランアレグリアはヴィクトリアマイル、安田記念を走り、天皇賞(秋)へと参戦し、両馬の再激突に3歳皐月賞馬エフフォーリアが加わり、天皇賞(秋)は三強の激突となりました。勝ったのはエフフォーリアで19年ぶりの3歳馬優勝となりました。
コントレイルはジャパンカップへと出走。3歳ダービー馬シャフリヤールとの激突を制して引退の花道を飾ると、グランアレグリアはマイルチャンピオンシップでNHKマイルカップ馬シュネルマイスター、ホープフルステークス馬ダノンザキッドの3歳両馬を交わして有終の美を飾りました。

海外のレースでは、ドバイシーマクラシックへ参戦したクロノジェネシス、ラヴズオンリーユーが2、3着となり、クロノジェネシスはその後、宝塚記念を制覇してグランプリ3連覇を達成。秋は凱旋門賞へと出走し悲願達成とはなりませんでしたが、有馬記念でラストランとなり無事現役生活を追えました。またラヴズオンリーユーはクイーンエリザベス2世カップで海外G1初制覇を飾り、秋には日本調教馬としてブリーダーズカップ競走初優勝、香港カップを勝利し海外G1・3連勝引退の花道を飾りました。

3歳クラシック路線では皐月賞がエフフォーリア、ダービーはシャフリヤール、菊花賞はタイトルホルダー、牝馬路線は桜花賞がソダシ、オークスがユーバーレーベン、秋華賞がアカイトリノムスメとそれぞれ冠を分かち合いました。3歳クラシック活躍馬が有馬記念へと参戦し、エフフォーリア優勝、ステラヴェローチェ4着、タイトルホルダー5着と2022年が楽しみとなる結果を残しました。

暮れの中山大障害ではオジュウチョウサンが復活。ダート路線ではチャンピオンズカップでテーオーケインズが前年の覇者チュウワウィザードを6馬身ちぎって勝ちました。

2022年も競馬は話題多き年となりそうです。今年はどんなドラマが繰り広げられるでしょうか。

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