きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

2021年を振り返って

ようこそいらっしゃいませ。

年が明けて2022年、正月三が日皆様はいかがお過ごしでしょうか。

昨年を振り返ると、2021年も2020年と同様新型コロナウイルスが社会を覆った年となりました。夏前に徐々に感染者数は増大。8月には国内の感染者が1日に2万人を超えるなど、猛威は2020年よりも増しました。しかし一方で国内でもワクチン摂取が開始され、摂取数が1日100万回以上と対策が拡大するにつれ、重篤者も減少。感染者数も大きく減少し、飲食店への規制の緩和など経済再開の動きも出てきました。

コロナ禍で取りやめていた観客の競馬場への入場も10月には限定的に再開されました。事前に指定席・スマートシート・入場券のネット予約が必要で、発売席数も中山競馬場で4000弱とまだ競馬場を埋めるような席数ではないものの、歓声、拍手とともにレースが繰り広げられるようになってきました。

そんな中でのJRAの年間売上ですが、3兆911億1202万5800円で前年比103.6%増と10年連続の増加となりました。また平地G1・24競走の売上は4523億5127万4100円とこちらも前年比106.1%増。開催競馬場の入場者数は72万2670人で減少となりましたが、昨年に続いての新型コロナウイルス感染予防による入場制限措置の影響もあっての結果となりました。コロナ禍での売上増加は、テレビやネットでレースを見ながら、スマートフォンで馬券を購入するスタイルが、コロナ禍の影響も重なって広く定着したことが大きいと言えるでしょう。

さて今年ですが、昨年末から新型コロナウイルスの新変異株であるオミクロン株の感染者が国内にも徐々に出始めてきたものの、新型コロナウイルスとの戦いも徐々に終息へと向かい、経済再開が今後の課題となっていくことでしょう。レースと観客、歓声が一体となって感動と興奮がさらに高まるのが競馬ですから、そうなったときにかつてのように競馬場を埋め尽くすような観客を取り戻せるかが競馬会の課題になっていきそうです。

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