きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

2021年総決算

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日曜は、中山競馬場で有馬記念が行われます。2021年総決算、年末を飾るグランプリレースです。

有馬記念の歴史は、1956年に始まります。当時の日本中央競馬会の理事長でもあった有馬頼寧氏が中山競馬場の新スタンド竣工を機に日本ダービーに匹敵する大レースを提案。当時は他に例をみないファン投票による出走馬の設定方法を導入し、第1回中山グランプリが芝・内回りコースの2600mで行われました。レースは大盛況に終わったものの、翌年の1月に創設者の有馬理事長が急逝。同氏の功績を称え、同氏の名前をとりレースは第2回から「有馬記念」と改称されます。
1960年に芝・外回りコースに変更されたのち、1966年に芝・内回りの2500メートルとなり現在に至ります。有馬記念は創設時から中山競馬場を舞台に行われ、中央競馬の一年を締めくくるレースとして定着。幾多の名勝負が歴史に刻まれています。

昨年はクロノジェネシスが優勝しました。春に宝塚記念を制覇し天皇賞(秋)から始動したクロノジェネシスは、直線半ばで先頭に立ちそのまま押し切り堂々人気に応えての優勝でした。

今年の有馬記念は16頭の出走となりました。過去10年1〜3着の枠番は、
・1枠 : 1-1-1
・2枠 : 1-2-0
・3枠 : 2-2-0
・4枠 : 2-1-1
・5枠 : 1-2-3
・6枠 : 2-1-1
・7枠 : 1-1-3
・8枠 : 0-0-1
となっています。7、8枠からの3着以内に入った馬は
・2020年2着サラキア(7枠)、3着フィエールマン(7枠)
・2018年3着シュヴァルグラン(8枠)
・2014年3着ゴールドシップ(7枠)
・2013年3着ゴールドシップ(7枠)
・2012年1着ゴールドシップ(7枠)
で、連対馬の例は少なく外枠よりも6枠から内の方がレースを進めやすいと思われます。また年齢別では
・3歳 : 4-2-2
・4歳 : 2-5-2
・5歳 : 4-3-5
・6歳 : 0-0-1
・7歳以上 : 0-0-0
となっており、3〜5歳馬が馬券の中心となっています。
2015年を除き、上位人気が毎年馬券対象になっていますから、人気馬は抑えた上で馬券を検討するのがよさそうです。

土曜時点のオッズでは、エフフォーリアが2.5倍、クロノジェネシスが3.2倍、ステラヴェローチェが8.6倍、タイトルホルダーが9.1倍、ディープボンドが18.7倍、キセキが21.6倍、アカイイトが21.9倍、アリストテレスが29.1倍、パンサラッサが32.7倍、アサマノイタズラが36.3倍、ウインキートスが50.6倍、ペルシアンナイトが51.8倍、メロディーレーンが74.9倍、モズベッロが95.8倍、シャドウディーヴァが97.7倍、ユーキャンスマイルが99.0倍となっています。

グランプリ4連覇がかかるクロノジェネシスと次世代を担う3歳最強馬の激突となりました。2021年、年末の総決算、どんなドラマが刻まれるでしょうか。

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