きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

歌人“京雅”さんからの和歌(沓冠) 京成杯

1月20日は、草野 太郎 騎手、小桧山 悟 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
先週は中山競馬場でGIII京成杯が行われました。2010年には、後にダービー馬に輝くエイシンフラッシュが制したこのレース。今年、この競走を優勝したのは、エイシンフラッシュの息子・オニャンコポンでした。覆面歌人の京雅さんからは、この京成杯の和歌が届きました。是非、隠れたメッセージを読み解いてください。(メッセージの答えは最後に)

京成杯 京雅

いま真顔
ダッシュ見事に
いざハナや
なんと万全
理想伸び行こ

隠れたメッセージは「いだいなり おにゃんこ → 偉大なり オニャンコ」です。
い()ま真顔(
ダ()ッシュ見事に(
い()ざハナや(
な()んと万全(
理()想伸び行こ(


<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
ホープフルステークス11着から巻き返しを誓い精悍な顔つきのオニャンコポン(いま真顔)。鞍上の菅原明良騎手がレース後にコメントしていたとおり、スタートがとても速くセンスがあり、ダッシュを決め道中は好位置を確保。前走より我慢をさせたという今回、「3、4コーナーではとても手応えがあったので、伸びてくれたらいいなと思って乗っていました」との言葉通り、万全の手応えから理想の伸びを見せたオニャンコポンが先頭(ハナ)でゴール版を駆け抜けました。

レース後、SNS上では、珍しい馬名から話題に。オニャンコポンの登録上の名前の由来はアカン語で「偉大な者」。隠れたメッセージはその由来を連想させるフレーズとなっています。また、オニャンコポンは、人気漫画に登場するキャラクターと同一名称とあって、漫画のファンがオニャンコポンという馬名に反応する様子も多数伺えました。
多方面から注目されるオニャンコポン。父エイシンフラッシュのようにクラシックの栄冠を掴むことができるのか、今後もその動向から目が離せません。


※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。

※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。一昨年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。

×