きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

歌人“京雅”さんからの和歌(沓冠) 東西金杯

1月6日は、大久保 龍志 調教師、高橋 亮 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
今年も木曜日は京雅さんからの和歌をお届けします。今日より見始めた方も、以前からのファンの方も楽しんで和歌・沓冠を読んでいただければ幸いです。早速、京雅さんからは、東西金杯の和歌が届きました。是非、隠れたメッセージを読み解いてください。(メッセージの答えは最後に)

東西金杯 京雅

冬に咲き
来るよ幸運
まず突破
念願叶い
苦楽競馬で

隠れたメッセージは「ふくまねく きんぱいで → 福招く 金杯で」です。
冬()に咲き(
来()るよ幸運(
ま()ず突破(
念()願叶い(
苦()楽競馬で(


<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
競馬の格言で「一年の計は金杯にあり」と言われるように、競馬ファンは金杯の馬券を当てて幸先良いスタートを、競馬関係者は金杯を制して、今年の弾みをつけたいところ。そんな競馬に携わる皆さまの思いを隠れたメッセージ”福招く 金杯で”に込められています。新年最初の冬の重賞・東西(中山・京都)金杯で咲き誇った勝ち星は幸運が訪れる印。今年、最初の重賞レースをまず突破して、幸運を手にしたのは、東の中山金杯はレッドガラン、西の京都金杯(今年は中京競馬場開催)はザダルでした。幸運を掴んだ皆さま、おめでとうございます。
さぁ、いよいよ令和4年の競馬が始まります。あと一歩の悔しさも(苦)、祝杯を挙げる喜びも(楽)、様々な喜怒哀楽を、競馬を通して感じ、競馬を愛していただければと思います。

京雅さんの和歌は、和歌本文と隠れたメッセージの両方にレースのあれこれを詠み込んでいます。是非、レースを振り返りながら和歌をお楽しみください。
今年、一年よろしくお願いいたします!


※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。

※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。一昨年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。

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