きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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フランスのディープインパクト産駒バロッチがロンシャンのプランスドランジュ賞(G3)で1馬身差の2着に健闘しました。G3といっても勝ったカサメントがG1勝ちの実績があり、他にも仏ダービー2着のバブルシック、前走で凱旋門賞に名乗りを上げたガリコヴァの2着スローペース、3戦3勝の上がり馬デザートプランなどなかなかのメンバーでした。いずれ重賞勝ちのチャンスもありそうな雰囲気です。

さて、今年はちょっとスロースターター気味のディープ産駒ですが、明日の阪神5R芝1800mでエタンダールという馬がデビューします。母ミスパンベリー、その父モンジューという血統ですが、ご承知のようにモンジューは凱旋門賞を勝ち、種牡馬として既に3頭の英ダービー馬を輩出して大成功しています。

モンジューの凱旋門賞の2着は日本のエルコンドルパサーでしたが、3着馬をご記憶でしょうか?クロコルージュというフランスの調教馬です。ミスパンベリーの祖母にイッチングの名前が見えますが、彼女はクロコルージュの半姉にあたります。

つまり凱旋門賞で涙を飲んだクロコルージュの姪にその宿敵モンジューを配合して生まれたのがミスパンベリーです。一族から凱旋門賞馬を輩出するために求めた血でしょうか。

フランス色の強い母系にちなんでかエタンダールの馬名はフランス語で“軍旗”の意味だそうです。果たしてこの旗はどこではためくことになるのでしょうか。

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