きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ブリーダーズカップに挑む!

11月5日は、嘉藤 貴行 騎手、丹内 祐次 騎手の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

“ザ・ターフ(芝)とザ・サーフ(波)が出会う場所”と遊び心を思いっ切りそそられるキャッチコピーで多くの人々から愛されるデルマー競馬場で、今日と明日、競馬の祭典・ブリーダーズカップ(BC)が開催されます。東海岸のサラトガと並び称される瀟洒なリゾート競馬場として有名な太平洋を臨むコースで“ワールド・チャンピオンシップ”が争われますが、今年は例年を上回る5頭もの日本調教馬が参戦します。日本のホースマンの皆さんの眼がドンドン世界へ向かっているのと、比較的短い所要時間で移動できる西海岸での開催というのも影響しているのでしょうか?それと西海岸の今の時季は極端な降雨もなく、道悪馬場がほぼ常態化しているヨーロッパに比べて、はるかに気持ちの良い気候と環境に恵まれています。

良いことばかりではなく、もちろん課題もあります。もっとも戸惑うのは小回り馬場でしょうか?アメリカは少数の例外を除けば、基本的には小回りが主流となっており、観る側には臨場感あふれる迫力たっぷりの追い比べを間近に見られる醍醐味は堪えられないのですが、走る側にはいろいろと厄介で難しい問題も山積しています。デルマーの場合、外側のメイントラックがダートコースで1周が約1600m、直線は280mの短さです。その内側に造成された芝コースは1周約1400m、直線はさらに短くなります。イメージとしては外回り1600m・内回り1400mの大井競馬場と構造的には似ていますが、直線はギュッと圧縮される感じです。また厄介なのはコース幅の幅員が狭く、外側は不利なレースを強いられると言われます。

お国が違えば舞台も変わって来るのは仕方がありません。それも含めた上での海外遠征なのですから。BCフィリー&メアターフで有力視されるラヴズオンリーユーは8番枠と少し外過ぎる?しかし最大のライバルである底力最右翼のラヴ(エイダン・オブライエン厩舎)は7戦6勝と地元の秘密兵器ウォーライクゴッデスを目の前に置いて、ジックリと末脚を貯められる利点もありそうです。先日の日本版BCのJBCレディスクラシックとJBCスプリントを2戦2勝と絶好調の川田将雅騎手が、世界の大舞台で弾ける技を披露してくれないでしょうか?

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