きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2021.10.21

歌人“京雅”さんからの和歌(沓冠) 秋華賞

10月21日は、 新開 幸一 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
先週は牝馬三冠最終戦・秋華賞(GI)が行われました。桜花賞馬ソダシ、オークス馬ユーバーレーベンを相手に、最後の三冠目を制したのは、父ディープインパクト、母アパパネという三冠父母の仔アカイトリノムスメでした。覆面歌人の京雅さんからはこの秋華賞の和歌が届きました。是非、隠れたメッセージを読み解いてお楽しみください。(メッセージの答えは最後に)

秋華賞 京雅

いいな位置
ダッシュ強いの
いざや行け
なんとも凄い
理想馬はタフ

隠れたメッセージは「いだいなり ちのけいふ → 偉大なり 血の系譜」です。
い()いな位置(
ダ()ッシュ強いの(
い()ざや行け(
な()んとも凄い(
理()想馬はタフ(


<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
可憐な少女たちの三冠の戦いもこれがいよいよ最終戦。例年と異なる仁川(阪神競馬場)に16頭が集結しました。
スタート後、2番手につける白毛馬ソダシ。アカイトリノムスメはソダシが見れる先団に付ける良い位置取り。
直線で抜け出しを図るも思うように伸びきれないソダシを尻目に、鞍上の戸崎圭太騎手の「いざ、行け!」とばかりのGOサインに応えて、外から力強いダッシュで坂を駆け上がるのはアカイトリノムスメ。ソダシを交わし、最後は末脚鋭いファインルージュの強襲も半馬身差振り切り、見事、最後の椅子を勝ち取りました。
戸崎圭太騎手はレース直前のアカイトリノムスメについて、「今日の雰囲気を見てもう一段今までよりも上がったな、という感じ・・・」と語っており、オークスからの直行ローテーションの中、馬がタフに成長した様子が伺えました。
それにしても、無敗の三冠馬ディープインパクトと牝馬三冠馬アパパネの仔がクラシックを制すという、まさにブラッドスポーツと呼ばれる競馬の醍醐味が詰まった結末。隠れたメッセージ「偉大なり 血の系譜」はこの馬に相応しいのではないでしょうか。

さて、今週は三冠最終戦の菊花賞(GI)。秋華賞から一転、春のクラシック馬が不出走の予定。混戦の3000mを制するのはどの馬か。歴史の1ページを見届けましょう。


※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。

※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。昨年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。