きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

東から菊の最終決戦へ

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日曜は、中京競馬場でローズステークス、月曜(祝)は中山競馬場で朝日杯セントライト記念が行われます。どちらも3歳クラシック最終章へのトライアルレースです。

朝日杯セントライト記念は今年で75回目の歴史を数えるレースです。日本競馬史上初の三冠馬セントライトを記念して1947年に創設され、1980年から中山競馬場・芝2200メートルに定着します。2014年にレース名が「朝日杯セントライト記念」に改められました。関東で行われる菊花賞トライアルレースで、3着までの馬に優先出走権が与えられます。
昨年は、バビットが優勝しました。春クラシック未出走だったバビットは、夏の新潟、福島を連勝して勝ち上がり、セントライト記念でもスタートから逃げてそのまま後続の追撃を許さず優勝。春のクラシック出走馬を撃破し、ラジオNIKKEI賞につづく重賞2連勝で菊花賞へと向かったのでした。

今年の朝日杯セントライト記念は14頭の出走となりました。
過去10年1〜3着の枠番は、
・1枠 : 0-3-1
・2枠 : 1-0-3
・3枠 : 3-1-0
・4枠 : 2-1-0
・5枠 : 1-1-1
・6枠 : 2-0-1
・7枠 : 1-2-3
・8枠 : 0-2-1
となっています。枠に偏りはなく、毎年人気上位の馬が馬券対象となっています。1、2、3番人気馬がいずれも馬券に絡まなかった年は、2015年のみです。その年、優勝したのはキタサンブラックで6番人気でした。当時は、ダービー14着からの出走で血統の面からもキタサンブラックへの評価は低かったの実情で、その後のキタサンブラックの活躍を見ればもわかるように、朝日杯セントライト記念は菊花賞トライアルということもあり実力馬が結果を残しているレースだと言えます。また、2013年以外はダービー出走組が3着以内に入っていることから、春のクラシック出走馬対夏の上がり馬の図式は春のクラシック出走馬が優勢となっています。

土曜時点のオッズでは、ソーヴァリアント3.3倍、タイトルホルダー3.6倍、レインフロムヘヴン7.0倍、ルペルカーリア10.7倍、グラティアス11.0倍、オーソクレース11.6倍、ヴィクティファルス11.7倍、レッドヴェロシティ13.8倍、ノースブリッジ24.5倍、アサマノイタズラ48.0倍、タイムトゥヘヴン65.4倍、ワールドリバイバル79.3倍、カレンルシェルブル99.2倍、ベルウッドエオ248.0倍となっています。ソーヴァリアントは春のクラシック未出走ですが、夏の札幌を6馬身、3馬身半ちぎって連勝で勝ち上がってきた馬です。秋、新たな主役として名乗りをあげれるでしょうか。楽しみなレースとなりそうです。

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