きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2021.8.20

日本繋がりな三題噺

8月20日は、中村直也 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

今週のイギリスは、直線1000mと広大でどの馬にも有利不利のないフェアな競馬が売り物のヨーク競馬場を舞台に、伝統の「イボア・フェスティバル」が人気を呼んでいます。8月中旬の4日間、世界最高のレースレーティングを獲得したこともあるインターナショナルS、エネイブルなど凱旋門賞馬を輩出したヨークシャーオークス、直千の電撃戦ナンソープSと個性豊かな3つのG1、最終日にはハンデ戦では欧州最高賞金を誇るイボアHがそれぞれメインを張っています。

初日のインターナショナルSは、ダートで1着1000万ドル≒11億円と世界最高賞金のサウジカップ、芝のドバイシーマクラシックはクロノジェネシス&ラヴズオンリーユーの強力日本牝馬陣を打ち砕いたミシュリフが6馬身差のワンマンショーを演じ凱旋門賞へまた一歩近づきました。ジョン・ゴスデン師によれば、この後はブリーダーズカップとジャパンカップを視野に入れているそうです。来日が実現すれば、久しぶりの超一流馬の参戦ということになりそうです。今からワクワクドキドキが止まりませんね。

2日目のメイン・ヨークシャーオークスはディープインパクトの血を引き日本で生まれたスノーフォールが、英オークス、愛オークスに続き“オークス三冠”を見事に達成しました。史上6頭目の金字塔だそうです。それにしても三大オークスでつけた着差が、16馬身、8馬身半、4馬身とワンサイドの圧勝続き。後方からギアが入るとあっという間に先頭に踊り出す瞬発力、その脚を長くしっかり繰り出せる持久力には恐れ入るばかりです。この日のヨークでは、鞍上ライアン・ムーアがゴール前は流す余裕でしたから、どこまで強いか底が知れません。もちろん凱旋門賞のブックメーカーオッズも1頭だけ抜けた存在の1番人気です。日本競馬界の悲願である凱旋門賞制覇の最大の壁が日本生まれのサラブレッドだったというオチになるのでしょうか?

さてイボア・フェスティバル、今夜半はスプリントG1のナンソープSが開催されます。このレースを連覇中で自他ともに認める快速王バターシュが直前に引退、上位人気にフレッシュな3歳馬たちが顔を揃える“世代交代宣言”を告げる一番になりそうです。アメリカから遠征のゴールデンパル、6戦5勝とそこを見せない牝馬のスエサが人気を争っていますが、同じ 3歳のドラゴンシンボルも小差で追いかけています。“ドラゴン”と言えば日本では窪田芳郎さんの冠号として有名ですが、この馬も窪田ファミリーの1頭ですね。G1で降着の非運を含み4回連続2着と勝利の女神からソッポを向かれていますが、そろそろ鬱憤晴らしがあって驚けません。そんなこんなで、日本繋がり話が連夜楽しめるヨークにもご注目を。