きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2021.8.12

歌人“京雅”さんからの和歌(沓冠)  エルムステークス

8月12日は、田中克典 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
先週末は札幌でエルムステークス(GIII)、新潟でレパードステークス(GIII)とダート重賞で盛り上がりました。覆面歌人の京雅さんからは、会員の(株)NICKS様のご愛馬、スワーヴアラミスが優勝したエルムステークスを和歌に詠んでいただきました。是非、隠れたメッセージを読み解いてください。(メッセージの答えは最後に)

エルムステークス 京雅

ああ馬は
楽に流せば
見事来た
末脚凄い
我慢押し切った

隠れたメッセージは「あらみすが はばたいた → アラミスが 羽ばたいた」です。
あ()あ馬は(
楽()に流せば(
見()事来た(
末()脚凄い(
我()慢押し切った(


<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
街路樹として北日本で多く用いられるハルニレの木の英名「エルム」をレース名にしたエルムステークス、例年は札幌での開催ですが今年は函館で熱い戦いが行われました。
今年のエルムステークスを制したのは昨年のマーチステークスで既に重賞タイトルを獲得していたスワーヴアラミスでした。
鞍上の松田大作騎手がスタート後から手綱を扱くアクションが印象的でしたが、「道中はハミを取ってくれて思ったより追走は楽だった」と語っていたように、レース中団で息が入ったことで末脚を溜めることができ、3コーナーで早々に再び追い始めにも関わらず、直線では凄い末脚でインに切れ込みながら先頭に躍り出ました。最後は並走するオメガレインボーが鞭を連発する横で、懸命に追い続けた松田大作騎手とスワーヴアラミスの我慢が勝り、前走のマリーンステークスからの連勝で、2つ目の重賞タイトルを獲得しました。
終始、追い続ける姿が目立ちましたが、それは人馬が一体となり馬上で必死に羽を動かすようにも感じられたため、隠れたメッセージには「羽ばたく」と詠いました。

一方、新潟で行われたレパードステークスでは柴田善臣騎手が躍動。鞭を落としながらもメイショウムラクモを重賞馬へとエスコートし、JRA重賞最年長記録を55歳0か月10日に更新。しかし、これだけで終わらないのが大ベテランの凄さ。翌日、盛岡で行われた交流重賞クラスターカップ(JpnIII)でも1番人気のリュウノユキナを勝利に導く圧巻の週末となりました。
横山武史騎手を筆頭に若手の台頭が目立つ近年の競馬ですが、ベテラン勢も熟年の技で競馬を盛り上げます!!


※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。

※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。昨年から、当協会ホームページで連載。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。