きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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タレントの島田紳助さんの“黒い交際”が社会問題化したと思ったら、今度は足元で河野通文調教師の免許剥奪という余りにもショッキングな事件が表面化しました。

JRAによれば河野調教師の免許取消は、日本中央競馬会競馬施行規則第53条第6号に該当するとのことです。第6号は《調教師又は騎手として競馬の公正かつ安全な実施の確保に支障を生ずるおそれがあると認めるに足りる相当な理由があることが判明したとき》と記されています。法律とか規則はもともと曖昧なもので条文を読むだけでは何が起こったのか、何が支障をきたしのか良く分かりませんが、JRAもよくよく調べた上でのことでしょうから、相応の理由や背景があったのでしょう。残念としか言いようがありません。

河野調教師はこの裁定を不服としているようです。争点は《暴力団関係者として認識》していたかどうか、ちょっと“藪の中”のようなことになっているからです。競馬関係者にはいろいろな人が接触してきます。その一人一人をどう認識するかは現実には難しいことです。中国故事にいう《李下に冠を正さず》、君子たるものは人から疑いを招くようなことを未然に防ぎ、嫌疑をかけられるような振る舞いはしないものだ、ということなのでしょうか。

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