きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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秋のG1第1弾スプリンターズSで盛り上がる中山ですが、海の向こうでは明日からロンシャンウィークエンド開幕です。初日の目玉はドラール賞(G2、芝1950m)ですが、ナカヤマナイトが柴田善臣騎手を背に出走します。ところがG2とはいえ、かなり手ごわいメンバーが揃いました。中距離の凱旋門賞と言って過言ではない顔ぶれです。

シリュスデゼーグルは12-14-5-5の戦績通りタフネスせん馬です。昨年のこのレースの勝ち馬ですが、今季も元気いっぱいで、イスパーン賞、サンクルー大賞とG1でいずれも2着しています。中距離ではG1級の強豪と考えていいでしょう。昨年のジャパンCは9着、でも距離と日本の馬場を考えれば、あれがこの馬の実力と思わない方がいいでしょうね。

実際にG1を勝っているのがバイワードという馬です。昨年のロイヤルアスコットのプリンスオブウェールズSでした。同じカリッド・アブドゥーラ殿下の服色で走るフェーマスネームは14-7-4-3とグレードを問わない堅実派。G1は仏ダービー、タタソールズGC、ムーランドロンシャン賞といずれも一歩届かずの2着に終わっていますが、G3となると滅法強く、すでに8勝をあげています。フランスのスマートファルコンみたいなイメージでしょうか。

凱旋門賞だとちょっと距離が長い、マイルでは少し足りないが2000m前後なら底力を十分に発揮できる、そんな強豪たちです。これだけの相手にナカヤマナイトが好走するようだと、これはもう大変な偉業と言っていいと思います。若いナカヤマナイトの成長力に期待しましょう。

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