きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

クラシック戦線は波高し!

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ついこの間、競馬の聖地・ニューマーケット競馬場で2000ギニー&1000ギニーが無事に開催されクラシック開幕にこぎ着けたと思ったら、2週間ほどの間に各地で活発にダービー&オークスの前哨戦が展開され、一昨日の牝馬のG3ミュージドラS、昨日の初夏の風物詩G2ダンテSでフィナーレを迎えました。後はもう、来月初週の本番を待つばかりです。

オークス前哨戦のミュージドラSは、ディープインパクト産駒のスノーフォールが逃げて直線でさらに4馬身近く突き放す強い競馬で圧勝を飾りました。2歳時はG1戦線で伸び悩み、挙げ句の果てはコロナ禍ゆえ担当厩務員が遠征先に帯同できず同じ勝負服の僚馬とゼッケンの“取り違え騒動”に巻き込まれるなど散々でしたが、冬休みを経て距離伸びたここは異次元の進化を遂げました。ブックメーカーオッズもうなぎ上り、大本命の僚馬サンタバーバラに迫る勢いです。ミュージドラSで叩きのめした評判の良血馬ヌーンスター、テオナも評価を上げており、レース自体のレベルの高さを伝えています。昨年の仏オークス馬ファンシーブルーに続いてディープインパクトのクラシック制覇に期待が高まります。

昨日のダンテSは本番ダービーの本命と目されていたクールモアの主砲ハイデフィニションが満を辞して登場、ゴドルフィンが送り込んだ刺客ハリケーンレーンが対抗格と見られました。しかし今季緒戦のハイデフィニションと叩き3走目のハリケーンとでは動きが違ったようで、ここはチャレンジジャーに凱歌が上がりました。ガリレオ、ドバウィなどと並ぶヨーロッパが誇る大種牡馬フランケルにドイツ牝系の配合で、一昨年の凱旋門賞馬ヴァルトガイスト以来、ヨーロッパの大生産者、大馬主から熱い視線を浴びている古くて新しい注目トレンドです。先週のG1NHKマイルCを差し切ったシュネルマイスターはヨーロッパの超人気種牡馬の一角キングマンとドイツ牝系馬から誕生しており、世界の最先端を行く配合です。種牡馬としても先々が楽しみです。

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