きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

日の丸外国馬が開幕ダッシュ!

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ヨーロッパではクラシック第1弾の2000ギニー&1000ギニーが競馬発祥の地イギリスで、一方アメリカでは最大のクライマックスと全国民の歓心を集めるケンタッキーダービー&オークスが、今年は予定通りにシーズンの最初に開催されました。コロナ禍の厳しい重圧下での戦いでしたが、無事に競馬が開催できたことは何よりでした。徐々にでしょうが質量ともに充実していくことを期待したいものですね。

さてここで、日本がらみの馬を簡単にピックアップしてみると、フランスではディープインパクト産駒がまたまた爆発!その名も明治神宮の杜を借景とする日本由来名ハラジュクという牝馬が、仏オークスの最重要前哨戦G3クレオパトル賞を快勝しています。ディープインパクトと母父ガリレオの配合で半兄キングオブコージは1勝クラスから4連勝でG2目黒記念まで上り詰めた大器晩成タイプ。昨年の欧州年度代表馬馬ガイヤースは従兄にあたる底力満点血統です。仏ダービーを制覇したディープっ仔スタディオブマンと同馬主のニアルコスファミリーというのも日本ファンには親近感が持てます。

こちらは日本人でお馴染みのキーファーズの松島正昭さんが、共同馬主としてクールモアとともに所有しているブルームがリステッド・G3・G2の三段跳びで鮮やかに3連勝を飾り、悲願のG1獲りを視野に収めました。アイルランドの名門エイダン・オブライエン厩舎の管理馬ですが、凱旋門賞を武豊騎手で勝つオーナーの夢を託された馬です。昨年は故障に泣き夢チャレンジは実現しませんでしたが、2000m級の中距離は5戦5勝と大得意にしており、このカテゴリーはタタソールズゴールドCを緒戦にロイヤルアスコット開催のプリンスオブウェールズS、さらにエクリプスS、インターナショナルS、愛英それぞれのチャンピオンSとヨーロッパを代表するビッグG1レースが並んでいます。王道中の王道、チャンピオンズロードです。次なるターゲットは再来週のカラで行われるG1タタソールズゴールドCあたりでしょうか?また、日本がらみというわけではありませんが、馬名から日本人ファンも多いジャパンも順調なスタートを決めました。昨夜のチェスター競馬場で行われたG3オーモンドSでは、格下相手とはいえアッサリと勝利。かつてハービンジャーがここからキングジョージをレコード圧勝して世界を驚天させたゆかりのレースです。今季の飛躍が楽しみです。

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