きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

歌人“京雅”さんからの和歌(沓冠)  ヴィクトリアマイル

5月20日は、丸田恭介 騎手、C・ルメール 騎手の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
先週は、春の女王決定戦、ヴィクトリアマイル(GI)が行われました。昨年の短距離女王が圧巻の強さを見せつけての勝利。覆面歌人の京雅さんからは、このヴィクトリアマイルの和歌が届きました。是非、隠れたメッセージを読み解いてください。(メッセージの答えは最後に)

ヴィクトリアマイル 京雅

まず控えて
異次元強き
ルメールは
追う豪脚だな
馬リズム良い

隠れたメッセージは「まいるおう てきはない → マイル王 敵はない」です。
ま()ず控えて(
異()次元強き(
ル()メールは(
追()う豪脚だな(
馬()リズム良い(


<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
日本の女王決定戦は年に二度。春のヴィクトリアマイルは東京競馬場の芝1600mで乙女たちが頂きを目指すヴィクトリアマイルが行われます。今年も18頭の乙女たちが戴冠を目指して出走いたしました。
優勝したのは、単勝1.3倍の圧倒的な支持を集めた昨年の短距離女王・グランアレグリア。スタート後、まずは中団に控えて脚を溜めると、馬はリズムよく折り合います。直線入り口で、馬場の中程に持ち出し、しっかりと進路を確保すると、あとはルメール騎手のGOサインを待つばかり。ラスト300m付近から追い出し始めると、豪脚一閃。右鞭と共にさらに加速すると、後続を楽に4馬身差突き放す異次元の強さ。この勝利で、グランアレグリアは史上初の安田記念、マイルチャンピオンシップ、ヴィクトリアマイルの古馬芝マイルGI完全制覇を達成。まさに隠れたメッセージの通り“マイル王 敵はない”という状態です!

さて、今週末は優駿牝馬・オークス(GI)が行われます。3歳牝馬にはタフな東京の芝2400mを制し、世代牝馬の頂点に立つ馬が誕生します。出走予定馬の中には、牝馬三冠の初戦・桜花賞(GI)を無敗で制した白毛馬ソダシの名前もあり、注目の一戦となりそうです。



※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。

※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。昨年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。

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