きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

3歳マイル王決定戦

5月9日は、木幡巧也 騎手の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

日曜は、東京競馬場でNHKマイルカップ、新潟競馬場で新潟大賞典が行われます。NHKマイルカップは3歳マイルG1、新潟大賞典は古馬ハンデキャップ重賞です。
NHKマイルカップは、1996年に3歳牡馬・牝馬限定マイル戦として新設されたG1です。当時、日本競馬で快速を披露していた外国産馬でしたがクラシックの門戸が閉ざされていたために生まれたレースで、マル外ダービーとも称されていました。その後、時は流れて3歳マイル王決定戦として位置づけられます。

昨年は9番人気ラウダシオンが優勝しました。2歳女王で桜花賞2着から参戦したレシステンシアが逃げてペースを握るも、すぐ後ろ2番手でピッタリとマークしたラウダシオンが直線レシステンシアを交わし、そのままゴールへと駆け抜けました。

過去10年の1着から3着までの枠別成績で傾向を探ると、
1枠 : 0・1・2
2枠 : 1・1・0
3枠 : 1・1・2
4枠 : 2・0・0
5枠 : 1・2・1
6枠 : 2・0・3
7枠 : 1・1・0
8枠 : 2・4・2
となっています。内枠よりも外枠の方に連対の傾向が目立ちます。過去10年で1、2枠で3着以内に入った馬は、2020年2枠レシステンシア(1番人気・2着)、2016年2枠メジャーエンブレム(1番人気・1着)、2014年1枠タガノブルグ(17番人気・2着)、1枠キングズオブザサン(12番人気・3着)、2011年1枠リアルインパクト(4番人気・3着)の5頭です。レシステンシア、メジャーエンブレムは逃げて、タガノブルグ、キングズオブザサンは後方、リアルインパクトは中団から追い込んできた馬でした。

NHKマイルカップというと、メジャーエンブレム、ミッキーアイル、カレンブラックヒルなど人気の逃げ馬がペースを握って結果を残している一方で、直線残り100mあたりで馬群の様相が一気に変わり、後方にいた馬が外から一気に台頭してくることが多いレースです。穴馬を狙うのであれば、中団から後方でレースを進める馬から探すのがおもしろそうです。

土曜時点のオッズでは、バスラットレオンが3.8倍、グレナディアガーズが3.9倍、シュネルマイスターが4.7倍、ホウオウアマゾンが9.0倍、ルークズネストが11.1倍、ピクシーナイトが12.2倍、ソングラインが20.1倍、ランドオブリバティが22.8倍、アナザーリリックが27.4倍、タイムトゥヘヴンが27.9倍、リッケンバッカーが40.4倍、レイモンドバローズが70.5倍、ヴェイルネビュラが102.2倍、ショックアクションが119.6倍、ロードマックスが127.5倍、シティレインボーが162.4倍、グレイイングリーンが185.2倍、ゴールドチャリスが260.7倍となっています。
まるでレース展開をみるかのように、前走ニュージーランドトロフィーで5馬身差をつけ逃げ切り勝ちしたバスラットレオンと2歳マイル王グレナディアガーズの競り合いとなっています。

混戦と言われる今年のNHKマイルカップを制するのは、どの馬でしょうか。

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