きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

三冠制覇への挑戦

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日曜は中山競馬場で皐月賞、阪神競馬場でアンタレスステークスが行われます。春の中山開催を締めくくるのは、三冠クラシックロード開幕戦の皐月賞です。
皐月賞は今年で81回目となります。牡馬クラシック三冠ロードは、皐月賞、ダービー、菊花賞とつづき、三冠制覇への挑戦は皐月賞からスタートします。

昨年は1番人気に支持されたコントレイルが勝ちました。中団やや後ろにポジションを取り、直線で朝日杯フューチュリティステークス馬サリオスとの叩き合いを制しての優勝でした。勝ったコントレイルはその後、亡き父ディープインパクトが歩んだ道と同じくダービー、菊花賞と制覇。史上8頭目の三冠馬となりました。

過去10年の1着から3着までの枠別成績で傾向を探ると、
1枠 : 2・0・0
2枠 : 1・1・1
3枠 : 0・1・1
4枠 : 2・3・1
5枠 : 0・1・2
6枠 : 2・0・3
7枠 : 2・2・0
8枠 : 1・2・2
となっています。内、中、外枠とそれぞれ優勝馬が出ています。中山開催最終週ですから、馬場が傷んでいる内側よりは外側の方が走りやすくなります。その点から外に位置取りやすい枠の方が有利とも言えますが、昨年のコントレイル、2014年イスラボニータと1枠から優勝しています。例年皐月賞は道中馬群が固まるよりも縦に流れることが多いので、いかに直線でスムーズに外へ持ち出せるかがポイントと言えるでしょう。特に今年は土曜から雨が降り続き、馬場状態が悪化した中でのレースが見込まれます。位置取りに加え、血統から推測される馬場適性および時計がかかるタフなレースを乗り越えられるかどうかで勝敗が分かれそうです。

参考までに2000年に入って以降、良馬場以外で行われた皐月賞は、
・2020年稍重 ... 1着1枠コントレイル、2着4枠サリオス、3着8枠ガロアクリーク
・2018年稍重 ... 1着4枠エポカドーロ、2着7枠サンリヴァル、3着5枠ジェネラーレウーノ
・2012年稍重 ... 1着7枠ゴールドシップ、2着5枠ワールドエース、3着3枠ディープブリランテ
・2010年稍重 ... 1着7枠ヴィクトワールピサ、2着8枠ヒルノダムール、3着6枠エイシンフラッシュ
・2000年稍重 ... 1着8枠エアシャカール、2着2枠ダイタクリーヴァ、3着7枠チタニックオー
となっています。稍重以上に悪化した皐月賞は1989年不良馬場で行われドクタースパートが勝った皐月賞まで遡らなければなりません。

土曜時点の前日オッズでは、ダノンザキッドが3.3倍、エフフォーリアが3.4倍、アドマイヤハダルが9.7倍、ヴィクティファルスが10.9倍、ラーゴムが14.2倍、グラティアスが15.1倍、ステラヴェローチェが15.4倍、ディープモンスターが17.7倍、タイトルホルダーが20.0倍、レッドベルオーブが22.1倍、ヨーホーレイクが22.9倍、アサマノイタズラが32.5倍、シュヴァリエローズが77.1倍、イルーシヴパンサーが100.0倍、ワールドリバイバルが113.3倍、ルーパステソーロが118.2倍となっています。

ホープフルステークスを勝ったダノンザキッドと共同通信杯1着馬エフフォーリアが人気が拮抗しています。土曜からつづく雨が、混戦模様に拍車をかけています。
先週は白馬ソダシが牝馬一冠目を手にしました。牡馬戦線はどの馬が三冠制覇への道を歩み出すでしょうか。

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