きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話
歌人“京雅”さんからの和歌(沓冠) 高松宮記念、ドバイワールドカップデー
先週は春のスプリント王決定戦・高松宮記念(GI)が行われました。香港スプリントの勲章を手にしたダノンスマッシュが国内のスプリントGIも制する見事な走りを見せました。覆面歌人の京雅さんからは、この高松宮記念の和歌が届きました。是非、隠れたメッセージを読み解いてください。(メッセージの答えは最後に)
高松宮記念 京雅
すぐ馬は
まあ好発進や
強く来て
しぶとく伸びたな
夢のハナ競り
隠れたメッセージは「すまつしゆ はやてなり → スマッシュ 疾風(はやて)なり」です。
す(ス)ぐ馬は(は)
ま(マ)あ好発進や(や)
強(ッ)く来て(て)
し(シ)ぶとく伸びたな(な)
夢(ュ)のハナ競り(り)
<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
春のGIの開幕を告げる高松宮記念はスピード自慢が集まる一戦。1番人気は前哨戦の阪急杯(GIII)を制した快速牝馬レシステンシアでしたが、見事にこのレースを制し、スプリント王に輝いたのは昨年の香港スプリント(GI)で世界の強豪相手に初のGIタイトルを手にしたダノンスマッシュでした。
ダノンスマッシュはスタート後、いつもの先行ポジションより少し下げた位置で折り合います。鞍上の川田将雅騎手は「あえて何も考えず、馬の走りたいように走ってこようと選択しました」と語っており、好発進から気持ちよく道中を追走します。あっという間に直線を迎えると、先に抜け出しを図るレシステンシアの直後をダノンスマッシュが追走。昨年10着に敗れた借りを返すが如く、川田騎手が強く追い出しを開始すると、ダノンスマッシュも強さ発揮。重馬場で渋る中京競馬場の馬場をしぶとく伸び、ダノンスマッシュ、レシステンシア、そして内から伸びるインディチャンプのGI達による豪華な夢のハナの競り合いを制して、GIタイトルを手にしました。
この日は、雨に加えて風も吹き荒れる天候。激しく吹きおこる風=疾風の如く、ダノンスマッシュが雨風を切り裂いて中京競馬場を駆け抜けました。
さて、高松宮記念の行われた3月28日の前夜(3月27日深夜~28日早朝)には、ドバイワールドカップデーが行われ、多くの日本馬がドバイの地で疾走しました。
結果はドバイワールドカップ、シーマクラシック、ターフ、ゴールデンシャヒーンと日本馬が出走したGI競走はすべて2着が最高位と、世界の頂まであと一歩でした。結果は残念でしたが、京雅さんからは日本馬がドバイで躍動する姿を称えて、和歌が届きましたのでお伝えします。
ドバイワールドカップデー 京雅
怒涛さあ
抜群スタート
いま行くわ
ビッグ必ず
咲けと願うか
隠れたメッセージは「どばいびさ あとわずか → ドバイ微差 あとわずか」です。
怒(ど)涛さあ(あ)
抜(ば)群スタート(と)
い(い)ま行くわ(わ)
ビ(び)ッグ必ず(ず)
咲(さ)けと願うか(か)
次週は大阪杯の和歌でお会いしましょう!!
※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。
※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。昨年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。
高松宮記念 京雅
すぐ馬は
まあ好発進や
強く来て
しぶとく伸びたな
夢のハナ競り
隠れたメッセージは「すまつしゆ はやてなり → スマッシュ 疾風(はやて)なり」です。
す(ス)ぐ馬は(は)
ま(マ)あ好発進や(や)
強(ッ)く来て(て)
し(シ)ぶとく伸びたな(な)
夢(ュ)のハナ競り(り)
<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
春のGIの開幕を告げる高松宮記念はスピード自慢が集まる一戦。1番人気は前哨戦の阪急杯(GIII)を制した快速牝馬レシステンシアでしたが、見事にこのレースを制し、スプリント王に輝いたのは昨年の香港スプリント(GI)で世界の強豪相手に初のGIタイトルを手にしたダノンスマッシュでした。
ダノンスマッシュはスタート後、いつもの先行ポジションより少し下げた位置で折り合います。鞍上の川田将雅騎手は「あえて何も考えず、馬の走りたいように走ってこようと選択しました」と語っており、好発進から気持ちよく道中を追走します。あっという間に直線を迎えると、先に抜け出しを図るレシステンシアの直後をダノンスマッシュが追走。昨年10着に敗れた借りを返すが如く、川田騎手が強く追い出しを開始すると、ダノンスマッシュも強さ発揮。重馬場で渋る中京競馬場の馬場をしぶとく伸び、ダノンスマッシュ、レシステンシア、そして内から伸びるインディチャンプのGI達による豪華な夢のハナの競り合いを制して、GIタイトルを手にしました。
この日は、雨に加えて風も吹き荒れる天候。激しく吹きおこる風=疾風の如く、ダノンスマッシュが雨風を切り裂いて中京競馬場を駆け抜けました。
さて、高松宮記念の行われた3月28日の前夜(3月27日深夜~28日早朝)には、ドバイワールドカップデーが行われ、多くの日本馬がドバイの地で疾走しました。
結果はドバイワールドカップ、シーマクラシック、ターフ、ゴールデンシャヒーンと日本馬が出走したGI競走はすべて2着が最高位と、世界の頂まであと一歩でした。結果は残念でしたが、京雅さんからは日本馬がドバイで躍動する姿を称えて、和歌が届きましたのでお伝えします。
ドバイワールドカップデー 京雅
怒涛さあ
抜群スタート
いま行くわ
ビッグ必ず
咲けと願うか
隠れたメッセージは「どばいびさ あとわずか → ドバイ微差 あとわずか」です。
怒(ど)涛さあ(あ)
抜(ば)群スタート(と)
い(い)ま行くわ(わ)
ビ(び)ッグ必ず(ず)
咲(さ)けと願うか(か)
次週は大阪杯の和歌でお会いしましょう!!
※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。
※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。昨年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。