きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

春を告げる中山記念

ようこそいらっしゃいませ

早春の中山に競馬が戻って参りました。引き続き無観客での実施となりますが、こうして競馬継続されていることが何よりです。
今週は東西でGIに繋がる重要な重賞が行われます。中山競馬場では、GI・大阪杯の前哨戦の中山記念(GII)が、阪神競馬場ではGI・高松宮記念の前哨戦の阪急杯(GIII)が行われます。

95回目を迎える春の中山伝統の中山記念。先に明記した大阪杯の前哨戦の他、このレースを制した勢いでドバイや香港のGIにチャレンジする馬も多く、中山での活躍が国内外で飛躍するきっかけとなっています。過去の優勝馬には、ヴィクトワールピサ、ジャスタウェイ、ネオリアリズム、ウインブライトなど、のちの海外GI馬を多数輩出しています。
今年はGI馬の出走はありませんが、まさにこの中山記念をステップに飛躍を遂げようと、地方登録馬を含めた15頭が集結しました。
注目は、有馬記念(GI)以来となるバビットでしょうか。4歳となっての初戦に中山記念を選択しました。3歳時は未勝利から連勝でラジオNIKKEI杯(GIII)を制しました。続く、菊花賞トライアル・朝日杯セントライト記念(GII)でも春のクラシック活躍馬を相手に圧巻の逃げ切り勝ちを収めています。朝日杯セントライト記念と同じ中山コースということもありコースへの不安もないでしょう。オーナーの宮田直也様からは「結果は“なるようになる”という気持ちが大きいですが、今までは展開や運に恵まれて勝てた部分もあるので、この一戦は試金石となります。ここで結果が出れば、この先も楽しみですね」と愛馬へのコメントをいただきました。

例年、春の中山開催では、当協会の創立50周年記念植樹の河津桜がご来場の皆様をお出迎えするのですが、今年の開幕は無観客ということで残念でなりません。今年の桜の様子は、「桜だより」のコーナーにアップしておりますので、是非、ご覧ください
本馬場の桜の開花はまだ先ですが、春を告げる中山記念を先頭でゴールするのはどの馬か。今後のGI戦線を占う意味でも見逃せない一戦です!

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