きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

サウジの熱風

2月12日は、田辺 裕信 騎手の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

今季の競馬開幕を華やかに盛り上げるワールドクラスのビッグイベントであり、1着馬に1000万ドル≒10億5000万円と飛び抜けた世界最高賞金が贈られるサウジCを頂点とするサウジカップデーが1週間後に迫りました。第1回の昨年は、アンダーカードながら開幕戦のミドルディスタンス・ターフCでイギリスから直行した橋田満厩舎のディアドラがハナ差2着に惜敗しましたが、続くサウジダービーは森秀行厩舎のフルフラットが快勝し、リヤドスプリントでは同じ森厩舎のマテラスカイがアタマ差2着に大奮戦するなど、日本調教馬にとって思いがけない存在感高揚の舞台になりました。

今にして思えば、コロナ禍にも関わらず世界の競馬先進国でほとんど唯一、レーシングカレンダー通りに日程をやり遂げた日本競馬の頑張りを予見していたのかもしれません。今年はさらに充実したメンバー構成で、メインの1着賞金10億円レースのサウジCにチュウワウィザードが乗り込むのを筆頭に、リヤドスプリントに昨年の雪辱を誓うマテラスカイ、世界の名手ウィリアム・ビュイックを鞍上に迎えるコパノキッキング、 1200m重賞に輝かしい実績を残すジャスティンと役者が揃いました。チュウワを含めてこれらの遠征馬はドバイへの転戦を予定していますから、楽しみが倍加されます。

日本馬による連覇を狙うサウジダービーは、フランスゴディナが直前の熱発で回避、ドバイのUAEダービーに直行と伝えられますが、最終目標はさらにその先のケンタッキーダービーでしょうから、辛抱強く朗報を待ちたいと思います。来週はもう少し詳しい情報をお届けできるでしょう。お楽しみに。


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