きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ガリレオ帝国

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世界ナンバーワン種牡馬と例外なく誰もが認めるガリレオですが、昨年もイギリス・アイルランド圏の11年連続で通算12度目となるリーディングサイアーに輝きました。年が変わって今年23歳となりましたが、ヨーロッパ記録は父サドラーズウェルズの14回、これに並び追い越す日も遠くはありません。

今年、偉大なガリレオがさらに記録を伸ばし、メモリアル領域に到達しそうな分野にG1勝馬頭数、G1通算勝利数があります。先日惜しまれて逝去したジュドモントファーム総帥のカーリド・アブドゥッラー殿下が育てたデインヒルのG1勝ち馬85頭、G1通算勝利168勝を抜き去って、89頭・189勝に達したガリレオは現在、G1馬が100頭まで後11頭、通算200勝までこれも後11勝に迫っており、今年はキリの良い数字に挑戦します。

頭数を伸ばすのは簡単ではありませんが、勝利数はガリレオにとっては難しいハードルではないでしょう。昨年もメインステーブルのエイダン・オブライエン厩舎だけでダービー、オークスのクラシックを筆頭に、ラヴ、マジカルといったヒロイン軍団が大車輪の活躍で軽く10勝を超える勝ち星を稼ぎ出しています。前人未到の大記録到達を目撃できるファン冥利に尽きる瞬間を味わえるのが楽しみです。

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