きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2021.1.21

歌人“京雅”さんからの和歌(沓冠) 京成杯

先週は、無観客競馬の中、中山と中京では合計3つの重賞が行われました。覆面歌人の京雅さんからは、クラシック第一弾の皐月賞と同じ中山競馬場の芝2000mで行われるの京成杯(GIII)の和歌が届きました。是非、隠れたメッセージを読み解いてください。(メッセージの答えは最後に)

京成杯 京雅

行くよさあ
ダッシュ凄いね
意気込みに
なんと競り勝つ
ルンルン稼ぐ

隠れたメッセージは「いだいなる あねにつぐ → 偉大なる 姉に次ぐ」です。
行()くよさあ(
ダ()ッシュ凄いね(
意()気込みに(
な()んと競り勝つ(
ル()ンルン稼ぐ(


<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
今週の和歌は第61回京成杯。過去にはエイシンフラッシュなど、この京成杯の優勝を弾みとしてクラシックを勝利した馬もいる、まさにクラシックに通じる一戦。
今年の京成杯を制したのは、新馬勝ちから約3カ月の休みを経て、果敢に重賞に挑戦したグラティアス。姉には2歳GIを制して、牝馬クラシック路線でも活躍したレシステンシアがいる良血馬です。
新馬戦では逃げる形となったグラティアスですが、この日は3番手のインコースでジッと脚を溜める展開。クラシック戦線を見据えた乗り方で、馬群の中込みで我慢をさせ、折り合いに専念している印象でした。
4コーナーで馬群が凝縮するなか、グラティアスはまだ内埒沿いで我慢。直線を向いたところで、逃げ馬が外に進路を取ったところを見逃さず、ルメール騎手から「行くよさあ」のGOサイン。物凄いダッシュで、先に抜け出したタイムトゥヘヴンを追います。内グラティアス、外タイムトゥヘヴンと内外離れた状態で一瞬競り合いましたが、グラティアスは「まだまだ!」という意気込みの如く、更なる加速で突き放します。最後は2着タイムトゥヘヴンと2馬身半差の快勝を飾りました。
グラティアスはこの勝利で、クラシック出走に十分な賞金を獲得。またその恩恵により、ローテーションを柔軟に組むことができるでしょう。馬主、関係者、応援してくれたファンへの感謝(=ラテン語でグラティアス)を胸に、偉大なる姉レシステンシアが成しえなかったクラシック制覇を遂げることはできるでしょうか。グラティアスの更なる飛躍に注目です。

さて、今週末は中山競馬場、冬の名物GII・アメリカジョッキークラブカップ、通称AJCCが行われます。AJCCを制し、春のGI戦線に弾みをつけるのはどの馬か、乞うご期待ください!


※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。

※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。昨年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。