きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2021.1.7

歌人“京雅”さんからの和歌(沓冠) 東西金杯

5日(火)に中山金杯、京都金杯が行われ、いよいよ2021年の競馬が幕を開けました。覆面歌人の和歌が京雅さんからは、東西金杯、両レースを一首で表すという素晴らしい和歌が届きました。年始限定の語句も登場していますので、年の初めを感じながら、是非、隠れたメッセージを読み解いてください。(メッセージの答えは最後に)

東西金杯 京雅

屠蘇も良き
暫し接戦
はや突破
実に鋭い
名馬は華だ

隠れたメッセージは「としはじめ きんぱいだ → 年初め 金杯だ」です。
屠()蘇も良き(
暫()し接戦(
は()や突破(
実()に鋭い(
名()馬は華だ(


<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
“一年の計は金杯にあり”という競馬の格言にも登場する東西金杯が5日に行われました。正月にはお屠蘇(とそ)をいただきながら、金杯の予想をした方も多いのではないでしょうか。今年の金杯は東西ともに大接戦。今年の幕開けに相応しい激しい戦いとなりました。
中山金杯はヒシイグアスがクビ差の接戦を制しました。中団から鋭い末脚での突破は、今年の活躍を予感させる躍動感を感じました。
京都金杯、今年は中京競馬場で行われました。こちらはアッと驚く12番人気のケイデンスコールが得意の左回りで久々の復活勝利を3/4馬身差という僅差で挙げました。
コロナ禍の中、東西の素晴らしいレースを目のあたりにして、「よし今年も無事に競馬が始まった!年初めは、やはり金杯だ」と競馬が継続されている安堵と喜びを金杯で存分に感じることができたことを詠った和歌です。
また、京雅さんより追加で沓冠が二首届きましたので、和歌だけ掲載します。

【見てまさか なんと競り勝つ さすがはや 負けはコロナ苦 望み競馬で】
【この馬よ とても運良い 幸せと 今年も楽し そうだ競馬に】


金杯で馬券を的中した方は、幸先の良いスタートが切れたのではないでしょうか。そのような中、残念ながら9日(土)より、中山競馬は再び、無観客競馬の実施が決定いたしました。馬主の皆様はご愛馬から、ファンの皆様は応援する競走馬から、また少し距離が開いてしまう形となりますが、競馬開催の継続と新型コロナウイルスの早期終息のため、ご理解とご協力、よろしくお願い申し上げます。


※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。

※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。昨年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。