きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

2020年を振り返って

ようこそいらっしゃいませ。

2021年の開幕戦・中山金杯(GIII)並びに京都金杯(GIII)は1月5日(火)に行われます。今年の開幕に先立って、本日は昨年・2020年の競馬を振り返っていきたいと思います。

まず真っ先に浮かぶのは3歳牡馬コントレイル・牝馬デアリングタクト、2頭の無敗の三冠馬でしょう。
コントレイルは2歳時にすでにホープフルステークス(GI)を制し、クラシック初戦の皐月賞(GI)を1番人気で迎え、皐月賞、日本ダービー(GI)と連勝しました。3冠最後の菊花賞(GI)は距離との戦いもありましたが、気力と根性で乗り越え、無敗三冠を達成しました。
デアリングタクトは新馬戦、エルフィンステークスと高パフォーマンスで連勝するも牝馬クラシック初戦の桜花賞(GI)は他馬に1番人気を譲る存在でした。しかし、重馬場の桜花賞を圧倒的な強さで制すると、オークス(GI)、秋華賞(GI)では単勝1倍台の圧倒的な存在となり、その人気に応える形で無敗の牝馬三冠を成し遂げました。

今年を象徴するコントレイル、デアリングタクトに初めて土がついた競走が11月のジャパンカップ(GI)でした。優勝したのは、そう、アーモンドアイです。牝馬でありながら、現役最強の座に君臨し、天皇賞(秋)(GI)では、芝のGI最多勝記録を更新していました。コントレイル、デアリングタクトそしてアーモンドアイの3強決戦に日本中が注目が集まった中で、アーモンドアイは最高のパフォーマンスを発揮し、芝のGI最多勝記録を9に更新するとともに、自身の引退レースを有終の美で飾りました。

暮れの有馬記念(GI)では、春のグランプリ・宝塚記念(GI)を制したクロノジェネシスが春秋グランプリ制覇を達成。2019年の牝馬リスグラシューに続く、2年連続での牝馬による快挙達成となりました。

新型コロナウイルスの影響で2020年は、ドバイワールドカップデーが中止となるなど日本馬の海外遠征も計画通りとはいきませんでしたが、12月の香港国際競走では、香港スプリント(GI)ではダノンスマッシュが、香港カップ(GI)ではノームコアが夫々優勝しました。最後に、ダノンスマッシュ、ノームコアのオーナーからの喜びの声をお伝えいたします。

香港スプリント:(株)ダノックス 様
「昨年の雪辱ができました。ムーア騎手の騎乗も素晴らしいもので、念願の親子制覇もでき、大変うれしいです。一皮むけたスマッシュは高松宮記念に向かって邁進いたします。ありがとうございました」

香港カップ:池谷誠一様
「嬉しいの一言です。“君が代”が聴けたときは感動しました。異国の地で馬が頑張ってくれました」

2021年も素晴らしいレースが行われることが、今から待ち遠しいですね。まずは“一年の計は金杯にあり”、東西の金杯をお楽しいください!

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