きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

日本競馬が大躍進!

1月29日は、城戸 義政 騎手の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

IFFA(国際競馬統轄機関連盟)が選定するお馴染みの世界のG1レーストップ100昨年バージョン2に、日本で施行されたジャパンC2400m、安田記念1600m、天皇賞春3200mが、それぞれのカテゴリーで世界トップの座に輝きました。コロナ禍で大変な1年でしたが、レーシングカレンダー通りキチンと全レースをやり切ったJRAはじめ競馬統轄機関から無観客という誰も経験したことのない未知の領域に挑戦した競馬場の方々、牧場・厩舎・馬主さんなどホースマンの皆さん方、さらには熱心な応援を通じて競馬の存続を支え続けたファンまで、すべての競馬人へのご褒美だったのかもしれません。

しかし、ある意味では特殊な状況下での特殊なランキングだったとも言えるわけで、両手を掲げて偉業を讃えるというわけにも行かず、真価が問われるのはこれからなのでしょう。さらに世界3位にランキングされたジャパンCは、日本が生んだ最高の牝馬アーモンドアイ、牡馬三冠コントレイル、牝馬三冠デアリングタクトが勢揃いして幕を開け、その3頭の1-2-3決着で幕を下ろすという五十年に一度、百年に一度の奇跡的な名レースでした。

しかもベストテン内に浮上した安田記念、天皇賞秋には常にアーモンドアイの姿がありました。ベスト100レースの選出は、レース毎に4着入線馬までの平均レーティングを元に算出しますが、牝馬の場合はセックスアローワンスの4ポンドを加味して集計されます。歴史的名馬にして伝説的名牝となったアーモンドアイ、その後を追うデアリングタクトやクロノジェネシスの存在の重みは、ランキング上では計り知れないものがあります。前述の特殊状況下という背景以外に、アーモンドアイ不在でレースレーティングを維持し、その価値を上げていくのは、とても難しいことのようにも思えます。世界一を争う桧舞台ともなれば、コースコンディションなど昔から課題にされて来た日本の特殊な馬場状態の再検討が求められそうです。しかし、これもあれも含めて、一度到達した高みから一歩も引くことなく、たゆみのない前進を続けてほしいものです。

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