きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2011.10.13

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秋の東京&京都開催で期待馬が続々とデビューしています。今週土曜東京の4R新馬戦(芝2000m)のスピルバーグは、春にきさらぎ賞を勝ち、先般のセントライト記念2着で菊戦線に名乗りを上げたトーセンラーの全弟という血統です。半姉ブルーミングアレーも4-4-1-2と素質の高さを見せました。そろそろ大物が出現して不思議はないでしょう。

さて、今年の凱旋門賞馬デインドリームがジャパンCに来日します。その年の凱旋門賞馬のJC参戦は6頭目になりますが、実は日本までやって来ながら検疫の問題で出走がかなわず虚しく離日しなければならなかった悲劇の強豪がいます。日曜東京5Rに出走のグランシャルムの父ディラントーマスです。

イタリアの天才馬産家フェデリコ・テシオさんがネアルコ、リボー、ドナテロ、ボッティチェリなど画家や美術家に由来する馬名を好んで付けたのは有名ですが、オブライエン厩舎の期待馬にも人名を冠する伝統があります。ガリレオ、ジョージワシントン、モーツァルト、スパルタカスとジャンルを問わずに歴史上の有名人の名前が並びます。スコットランドの詩人にちなんだディラントーマスもその1頭です。オブライエン厩舎に初めて凱旋門賞をもたらしたエースの血に注目してみたいと思っています。

日曜京都5R(芝1600m)のレッドグルーヴィーはどうでしょうか。半兄エーシンフォワードは昨年のマイルチャンピオンシップで素晴らしい末脚を披露してくれました。父系はフォーティナイナー系の活力に満ちた血統で、今や北米競馬の大黒柱の一本と言って過言ではありません。父エニーギヴンサタデーは強豪カーリンと同世代でハスケル招待H(G1)ではカーリンを打ち破った一流馬です。母父はヘイルトゥリーズンからストップザミュージックへ下る血脈ですが、イギリスのマイル王キャンフォードクリフスを出し、サンデーサイレンスのヘイロー、シンボリクリスエスのロベルト、これらに次ぐヘイルトゥリーズン系の第3の柱に成長しています。レッドグルーヴィーは馬にまだ幼いところがあるようですが、血の勢いという点で目が離せないと思っています。