きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

南米と日本の絆

12月25日は、浜中 俊 騎手、三津谷 隼人 騎手、武井 亮 調教師、稲垣 幸雄 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

「南米の凱旋門賞」の二つ名で呼ばれ世界的にも高く評価されるカルロスペレグリー二大賞が先週末に行われ、クールディという3歳馬が長い直線を一杯に使って差し切りました。なにしろ1周2783mで直線1000mの広大さを誇り、2400mのレースがコーナー2つのワンターンに収まってしまうビッグスケールです。馬を追うジョッキーの体力もハンパじゃありませんね。それはさておき、勝ったクールディは日本とは馴染み深い血統なのが目を引きます。日本で走っているサラブレッドは、もはやヨーロッパ、北米、南米と広く世界中を席巻するレベルが集まっていると言えるのかも。

クールディの父ジョンエフケネディはアイルランドのエイダン・オブライエン厩舎で走ったガリレオ産駒で、競走馬としてはG3を勝利した程度でしたが、その母ランプルスティルトスキンはマルセルブサック賞やモイグレアスタッドSなどの2歳G1を勝った世界的名牝で、その祖母ミエスクと世界史的名牝に遡る超良血馬です。ランプルスティルトスキンの半妹に日本に輸入されたラヴズオンリーミーがおり、彼女は種牡馬リアルスティールや今週の有馬記念に出走するラヴズオンリーユーの母となり、ディープインパクトとの相性の良さが際立っています。

クールディは母系にも日本ゆかりの血が潜んでおり、母クールサイトはイコールストライプスの血を引きますが、この母父は3歳で初めて天皇賞秋を制覇したバブルガムフェローの兄キャンディストライプスに繋がっています。クールディが3歳で南米最高のレースを勝ったのも偶然ではないのかも。

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