きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

牝馬による春秋マイル制覇か、三冠馬のライバルの台頭か

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先週はエリザベス女王杯(GI)が行われ、ラッキーライラックが昨年に引き続いての連覇を達成いたしました。大外枠からの発走も苦にしない力強い走りでした。
今週は秋のマイル王決定戦、マイルチャンピオンシップ(GI)が行われます。先週のエリザベス女王杯と同様に、例年は京都競馬場で行われているレースですが、今年は阪神外回りのマイルで繰り広げられる一戦。外回りの長い直線と坂が鍵となりそうです。

この一戦、人気の中心になりそうなのは春の安田記念(GI)を制して、春秋マイル王の座に王手をかけている快速娘グランアレグリア。この秋はスプリンターズステークス(GI)も圧巻の走りで制しており、スプリントとマイルの2階級制覇もかかっています。
グランアレグリアは4歳牝馬で、クロノジェネシスやラヴズオンリーユーが同世代になります。これまでGIは3勝挙げており、最も印象的だったのは当時、GI8勝目の大記録がかかったアーモンドアイを全く寄せ付けなかった安田記念の走りでしょう。今回はその時と同様のマイル戦。舞台は阪神に替わりますが、3歳時には桜花賞(GI)を制しており、コース実績も申し分ありません。オーナーの(有)サンデーレーシング様は「スプリンターズステークス優勝後も順調に調整されています。得意のマイル戦でGI4勝目を願っています」とグランアレグリアについて語っており、牝馬による春秋マイル制覇が期待されます。

ライバル筆頭は3歳馬サリオスでしょう。ご存じの通り、三冠を達成したコントレイルの好敵手として春の皐月賞(GI)、日本ダービー(GI)で2着した実力馬。この秋は舞台をマイル~中距離路線に絞り、秋初戦の毎日王冠(GⅡ)では古馬との初対戦ながら3馬身差の快勝でマイルチャンピオンシップに歩を進めてきました。

その他には、昨年のこのレースの覇者インディチャンプや骨折休養明けからの戴冠を狙うレシステンシア、春の3歳マイル王のラウダシオンなど、この距離を得意としたタイトルホルダーも多く参戦しており、火花散る激しい一戦となる予感がします。
マイルチャンピオンシップ、発走は11月22日(日)15時40分です。是非、お見逃しなく!

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