きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

オジュウチョウサン敗れる

11月17日は、菊川 正達 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
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土曜、阪神競馬場で京都ジャンプステークスが行われました。障害レース絶対王者のオジュウチョウサンが出走。単勝1.1倍の圧倒的支持を集め、春の中山グランドジャンプ以来となるレースに挑みました。出走頭数6頭の中、逃げるタガノエスプレッソをすぐ後ろから追走。向こう正面でタガノエスプレッソに並びかけ、2頭並んで直線での攻防となりました。しかし、いつもならここから突き放すオジュウチョウサンですが、今回はタガノエスプレッソの方が突き放しにかかり、最終飛越後オジュウチョウサンはずるずると後退。最後は、ブライトクォーツにも交わされ、まさかの3着に敗れる結果となりました。

オジュウチョウサンが障害重賞連勝をスタートさせたのが、2016年4月の中山グランドジャンプからになります。それから連勝を重ねに重ね、2018年には芝レースに出走。開成山特別(芝2600)、南武特別(芝2400)と連勝し、2018年暮れには有馬記念にも出走しました。グランプリこそ9着に敗れたものの、再び障害へと戻り連勝を重ね、今年4月の中山グランドジャンプまで4年間障害レース無敗、実に障害重賞13連勝を飾りました。今回の敗因について、順回りでの飛越がよくなかったことと、最終障害で脚をブツけて気持ちが途切れたことと石神騎手は語り、暮れの中山大障害で巻き返しを誓いました。

そのオジュウチョウサンに土をつけたタガノエスプレッソは、前走阪神ジャンプステークスをレコード勝ちにつづいて重賞連勝となりました。デイリー杯2歳ステークスを勝ち、弥生賞3着、クラシック3レースを走り、芝からダート、そして障害馬へと転向。8歳となり、注目を集める存在となりました。

暮れの中山大障害で両馬が再び激突することでしょう。障害レース敵なしと思われていたオジュウチョウサンが敗れたことで、障害レースの様相が変わってきたように感じます。タガノエスプレッソを筆頭に、他馬が天下をひっくり返すのか、それともオジュウチョウサンが絶対王者の意地を魅せてその強さを再び誇示するのか、中山大障害が楽しみになってきました。

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