きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

連覇か、新女王誕生か。GI・エリザベス女王杯

11月14日は、蓑島 靖典 騎手の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

今週は、秋の女王決定戦・エリザベス女王杯(GI)が行われます。春の女王決定戦・ヴィクトリアマイル(GI)がその名の通りマイル(1600m)戦で行われるのに対して、エリザベス女王杯は2200mでの決戦。さらに今年は、京都競馬場の改修工事の関係で阪神の内回りで行われる点で、例年とは様相が違っています。
このレースは、牝馬クラシックを戦ってきた3歳馬と古馬牝馬の激突という構図で語られることが多いですが、今年は牝馬クラシックをすべて制した三冠馬・デアリングタクトがジャパンカップへ参戦ということで、「ラッキーライラックの連覇なるか!?」という点が最大の焦点となりそうです。

ラッキーライラックは春に牡馬相手のGI・大阪杯でGI3勝目を飾りました。その後は宝塚記念(GI)6着、札幌記念(GII)3着と悔しい競馬が続いており、立て直しを図って、ここエリザベス女王杯の連覇に挑みます。鞍上はM.デムーロ騎手からC.ルメール騎手へとバトンタッチ。そのルメール騎手はラッキーライラックについて「札幌記念はベストレースではありませんでした。フルポテンシャルを見せることができなかった」とコメントしており、連覇には自分自身の力を最大限発揮できるかがポイントとなりそうです。オーナーの(有)サンデーレーシング様は「連覇へ向けて調整され、最終追い切りでは絶好の動きを見せてくれました。初コンビの鞍上の手綱さばきにも期待します」と連覇のかかるラッキーライラックにエールを送っていました。

ラッキーライラックに長く跨っていたデムーロ騎手は、ライバルのラヴズオンリーユーでラッキーライラックの連覇に待ったをかけます。管理する矢作調教師は水曜日の追い切り後に、状態面について「去年のオークスは100点。今は85点から90点。もう一歩良くなる」と週末のレースに向けて更なる上積みを期待していました。

エリザベス女王杯を連覇したのは過去に、メジロドーベル、アドマイヤグルーヴ、スノーフェアリーの3頭。上述したように、今年は阪神競馬場で行われるため、ラッキーライラックの連覇には阪神競馬場2200mへの適性も求められます。
ラッキーライラックが連覇を達成するか。それとも新女王が誕生するのか。乙女たちの麗らかで熱い戦いを乞うご期待ください!

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