きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

歌人“京雅”さんからの和歌(沓冠) セントウルステークス

9月17日は、久保田 貴士 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
先週から秋競馬が開幕。秋らしく涼しい風を感じながらの競馬となりました。覆面歌人の京雅さんからは、協会所属の(株)ダノックス様のダノンスマッシュが先頭でゴールを駆け抜けたセントウルステークス(GⅡ)の和歌が届きました。是非、隠れたメッセージを読み解いてください。(メッセージの答えは最後に)

セントウルステークス 京雅

耐え探す
一路を勝ち馬
解き放つ
ルンルン末脚
変化し悲願見ゆ

隠れたメッセージは「たいとるへ すまつしゆ → タイトルへ スマッシュ」です。
耐()え探す(
一()路を勝ち馬(
解()き放つ(
ル()ンルン末脚(
変()化し悲願見ゆ(


<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
京都競馬場の大改修工事の関係で、今年は中京競馬場での開催となったセントウルステークス。GI・スプリンターズステークスを見据えた前哨戦を制したのはロードカナロア産駒のダノンスマッシュ。
外枠の8枠16番からスタートしたダノンスマッシュは、三浦皇成騎手を背に4番手でしっかり折り合います。いつでも抜け出せる手応えの中、次走も見据え、追い出しを耐え、ラスト300m付近「ここだ!」とばかりに追い出しを開始、一気に末脚を解き放ちます。軽快な末脚で一頭抜け出し、後続を抑えきり優勝。
これで重賞タイトルは6勝目。前走、安田記念(GI)では逃げて8着に敗れましたが、得意のスプリントに舞台を戻し、作戦も好位抜け出し変化。ダノンスマッシュが目指す先は悲願のGIタイトル。その夢を現実のものとすべく、10月4日(日)中山競馬場・スプリングステークス(GI)にダノンスマッシュが再び登場する予定です。

現時点でのスプリンターズステークスの出走予定馬を見てみましょう。
・ダノンスマッシュ → 2020セントウルステークス他 重賞6勝
・グランアレグリア → 2020安田記念他 GI2勝 重賞4勝(GIを含む)
・モズスーパーフレア → 2020高松宮記念 GI1勝 重賞2勝
・インディチャンプ → 2019安田記念、マイルチャンピオンシップ GI2勝 重賞4勝
・レッドアンシェル → 2020サマースプリントチャンピオン 重賞2勝

インディチャンプについてはケガの状況次第となりそうですが、錚々たるメンバーが集結しそうです。
これらの強豪を倒し、ダノンスマッシュが見た悲願が実現されるのでしょうか・・・是非、スプリンターズステークスをお楽しみに!


※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。

※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。本年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。

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