きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

歌人“京雅”さんからの和歌(沓冠) 七夕賞

先週は福島競馬場で七夕賞(GIII)、阪神競馬場でプロキオンステークス(GIII)が行われました。覆面歌人の京雅さんからは夏の福島の風物詩・七夕賞の和歌が届きました。是非、隠れたメッセージを読み解いてください。(メッセージの答えは最後に)

七夕賞 京雅

大器耐ゆ
長き雨止め
馬場重か
耐え抜き来たな
でかした感動

隠れたメッセージは「たなばたで ゆめかなう → 七夕で 夢叶う」です。
大()器耐ゆ(
長()き雨止め(
馬()場重か(
耐()え抜き来たな(
で()かした感動(


<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
昨年は7月7日の七夕当日に行われた七夕賞でしたが、今年は七夕から5日遅れた7月12日に開催。見事、七夕賞で夢を叶えたのは6歳馬のクレッシェンドラヴでした。昨年、5歳時に同じ福島の福島記念(GIII)で初重賞制覇をした大器が得意の福島で短冊に書いた(であろう)再びの重賞制覇を成し遂げました。
当日は8Rまで降り続いた雨は止みましたが、重馬場でのレース。この日は内側から数頭分が荒れた状態で、そこを避けるように駆け抜ける馬が多い中、クレッシェンドラヴは最後の直線で、他馬が避けた馬場の中央寄りを猛然と追い込みます。タフな馬場を、内田博幸騎手の檄に応え耐え抜き、先頭でゴールしたクレッシェンドラヴ。内田博幸騎手は激闘を労い「でかした」とばかりにゴール後、ポンとクレッシェンドラヴの首を叩く仕草に感動でした。

鞍上の内田博幸騎手は、ラジオNIKKEI賞(GIII)でのバビットとの快勝に続く、2週連続重賞制覇。第3回東京のエプソムカップ(GIII)ではダイワキャグニーでも重賞制覇をしており、この夏は絶好調と言えるでしょう。一方、2着に敗れた福永祐一騎手は、福島の重賞を制すれば全10場重賞制覇という偉業達成でしたが、惜しい結果となりました。偉業達成は早くても11月の福島記念まで持ち越しとなりました。
さて、夏の福島・阪神・函館開催は今週で見納めとなります。最終週も白熱した戦いに期待したいですね。


※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。

※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。本年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。


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