きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

史上最高の豪華ラインナップ

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今週末のヨーロッパは、コロナ禍による変則スケジュールのシワ寄せで、考えられないような超豪華番組が集結する結果となり、ファンはワクワクのウィークエンドを堪能できそうです。まず土曜は、イギリス・エプソム競馬場でオークスとダービーが同時に開催されます。そして日曜は、フランス・シャンティイ競馬場で仏オークスと仏ダービーのダブルメインが、イギリスに戻ってサンダウン競馬場には、日本馬ディアドラが出走しJRAから海外馬券も発売されるG1エクリプスSが待っています。

エクリプスSは例年ならダービーから約1カ月後に開催され、そのシーズンで初めて3歳馬と古馬が激突する舞台として、名レースの数々を繰り広げて来た伝統の一番ですが、今年は変則日程でフレッシュな3歳馬の参戦はありません。でも、ヨーロッパ最強牝馬エネイブルが、昨年同様にここから凱旋門賞V3に向けて今季を始動させます。昨秋から今春にかけて充実著しいガイヤースが打倒女王に立ち上がるのが最大の焦点!圧倒的な強さと思いがけない脆さがコインの表裏のように付きまとう馬ですが、さて今回はどちらのガイヤースが顔を覗かせるのでしょうか?ロイヤルアスコットのG1プリンスオブウェールズSでは、ビックリするほど強い勝ち方でG1デビューを飾った新星ロードノースはまだ成長の余地がありそうです。

日本関連では、昨年からヨーロッパを転戦して現地でもすっかりお馴染みのディアドラが相棒オイシン・マーフィー騎手とのコンビで強敵に挑みます。日本人馬主が権利の一部を手に入れたクールモアの大将格ジャパンですが、実績的には遜色のないキャリアを誇りますが、前走のプリンスオブウェールズS4着の負け方がどうにも不可解で、期待と不安が半々ずつと言ったところでしょうか。

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