きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話
歌人“京雅”さんからの和歌(沓冠) ラジオNIKKEI賞
7月9日は、武市康男 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
7月に入り、夏の福島開催が始まりました。1周約1600m、最後の直線は坂のある300m弱。夏の風物詩といえる競馬場で熱い戦いが始まりました。覆面歌人の京雅さんからは、夏の福島の開幕週を告げるラジオNIKKEI賞の和歌が届きました。是非、隠れたメッセージを読み解いてください。(メッセージの答えは最後に)
ラジオNIKKEI賞 京雅
ハナを維持
強さ抜群
競る競馬
いや逃げ見事
速い末脚も
隠れたメッセージは「はつせいは じんばとも → 初制覇 人馬とも」です。
ハ(は)ナを維持(じ)
強(つ)さ抜群(ん)
競(せ)る競馬(ば)
い(い)や逃げ見事(と)
速(は)い末脚も(も)
<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
ラジオNIKKEI賞は、古くは皐月賞の前哨戦として「中山4歳ステークス」の名称で、1952年に中山競馬場で施行されたレースで、中山馬主協会のある中山競馬場にも縁のあるレース。その縁のあるレースを制したのは、中山馬主協会会員の宮田直也様のご愛馬バビットということで、なんとおめでたいことでしょう!
スタートから先手を主張し、途中レーン騎手鞍上のグレイトオーサーが競りかけてきましたが、ハナを維持。4コーナーで他馬の手応えが悪くなる中、バビットはまだ余力のある逃げ。最後の直線でも脚色鈍らず、見事な逃げに加えて、上り3ハロンもメンバー最速という末脚を兼ね備え抜群の強さで5馬身突き放し、見事、ラジオNIKKEI賞を制しました。バビットにとってもオーナーの宮田直也様にとってもこれが嬉しい初重賞制覇!人馬ともに思い出の一日となったでしょう。
ラジオNIKKEI賞当日の7Rに落馬負傷した団野大成騎手の乗り替わりで急遽、騎乗した内田博幸騎手。「団野騎手が育ててきた馬なので、良い形でバトンタッチしてあげたかった。」と語っており、それが実現した形に。3連勝での重賞制覇という最高の形で後輩にバトンを渡しました。団野騎手の一日でも早い回復が待たれます。
※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。
※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。本年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。
7月に入り、夏の福島開催が始まりました。1周約1600m、最後の直線は坂のある300m弱。夏の風物詩といえる競馬場で熱い戦いが始まりました。覆面歌人の京雅さんからは、夏の福島の開幕週を告げるラジオNIKKEI賞の和歌が届きました。是非、隠れたメッセージを読み解いてください。(メッセージの答えは最後に)
ラジオNIKKEI賞 京雅
ハナを維持
強さ抜群
競る競馬
いや逃げ見事
速い末脚も
隠れたメッセージは「はつせいは じんばとも → 初制覇 人馬とも」です。
ハ(は)ナを維持(じ)
強(つ)さ抜群(ん)
競(せ)る競馬(ば)
い(い)や逃げ見事(と)
速(は)い末脚も(も)
<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
ラジオNIKKEI賞は、古くは皐月賞の前哨戦として「中山4歳ステークス」の名称で、1952年に中山競馬場で施行されたレースで、中山馬主協会のある中山競馬場にも縁のあるレース。その縁のあるレースを制したのは、中山馬主協会会員の宮田直也様のご愛馬バビットということで、なんとおめでたいことでしょう!
スタートから先手を主張し、途中レーン騎手鞍上のグレイトオーサーが競りかけてきましたが、ハナを維持。4コーナーで他馬の手応えが悪くなる中、バビットはまだ余力のある逃げ。最後の直線でも脚色鈍らず、見事な逃げに加えて、上り3ハロンもメンバー最速という末脚を兼ね備え抜群の強さで5馬身突き放し、見事、ラジオNIKKEI賞を制しました。バビットにとってもオーナーの宮田直也様にとってもこれが嬉しい初重賞制覇!人馬ともに思い出の一日となったでしょう。
ラジオNIKKEI賞当日の7Rに落馬負傷した団野大成騎手の乗り替わりで急遽、騎乗した内田博幸騎手。「団野騎手が育ててきた馬なので、良い形でバトンタッチしてあげたかった。」と語っており、それが実現した形に。3連勝での重賞制覇という最高の形で後輩にバトンを渡しました。団野騎手の一日でも早い回復が待たれます。
※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。
※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。本年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。