きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2011.10.27

ようこそいらっしゃいませ。

ペルーサ覚醒!4歳秋を迎えた“無冠の帝王”の周辺に、美浦トレセンではそんなムードが充満しているそうです。先週は坂路48秒台を軽くマークしたド迫力に加え、今週は同馬主の僚馬をパートナーに芝を軽やかに駆け抜け、馬体、気性ともの成長に色めき立っているというのです。

父ゼンノロブロイもまた、4歳秋に目覚ましい成長を遂げました。天皇賞前までは4-4-2-2、青葉賞、神戸新聞杯を勝ちながら、本番では一息足りない“無冠の帝王”として過ごしてきました。

ペルーサもここまで4-2-0-5、出遅れ癖を考えれば父と互角?父のダービー2着と子の天皇賞秋2着とどちらが偉い?みたいなことですが父は天皇賞春2着があるから一歩リードかな。さてペルーサ、果たして父に並び父を超えられるでしょうか。父の3歳秋は神戸新聞杯1着、菊花賞4着、有馬記念3着でした。当時の神戸新聞杯は2000mで実施されており、そこで皐月賞1、2着のネオユニヴァース、サクラプレジデント、2000-02-2勝のリンカーンを相手に完勝しています。もし菊路線ではなく距離適性がありそうな天皇賞へ向かっていたら、そんな想像をされる方も多いだろうと思います。

しかし藤沢和雄厩舎には1歳年上のシンボリクリスエスがいて、この先輩は3歳時に神戸新聞杯、天皇賞秋、ジャパンC、有馬記念を、1着、1着、3着、1着と完成度の高い走りを見せました。4歳の翌年も秋古馬三冠のローテーションを組んでいましたから、ここに3歳のロブロイをぶつけてもかなわないと判断し、藤沢調教師は菊路線を選んだものと思われます。

実際、クリスエスはジャパンCこそタップダンスシチーの精密機械のような逃げに翻弄されて3着と取りこぼしますが、天皇賞秋、有馬記念はともにレコード、ともに連覇で圧勝します。有馬記念でロブロイは引退レースとなったクリスエスから9馬身+4分の3馬身の3着になす術もなく敗れています。強さに磨きがかかり完成したクリスエスに勝てる確率は低く、3歳時のロブロイに対する藤沢調教師の評価は妥当なものでした。

さて、前置きが長くなりました。シンボリクリスエスに手も足も出なかったゼンノロブロイが、クリスエスにもできなかった古馬三冠を成し遂げた秘密は?そしてペルーサはこの父に負けない成長を果たすことができるのか?明日はそのあたりを追っかけてみたいと思います。