きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ダート初挑戦

2月2日は、加藤 士津八 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

日曜は東京競馬場で根岸ステークス、京都競馬場でシルクロードステークスが行われます。根岸ステークスはフェブラリーステークス前哨戦、シルクロードステークスは高松宮記念を見据えてのレースになります。

今年の根岸ステークスには16頭が出走。コパノキッキングが1.9倍、ミッキーワイルドが4.5倍、モズアスコットが9.8倍、ワンダーリーデルが11.6倍、ダノンフェイスが14.1倍と上位人気を形成。優勝馬にはフェブラリーステークスへの優先出走権が与えられます。
コパノキッキングの連覇がかかるレースですが、2018年安田記念馬モズアスコットのダート初挑戦にも注目が集まっています。

芝G1馬のダート初挑戦といえば、過去にロゴタイプやカレンブラックヒル、ヴィクトリー、オレハマッテルゼ、ローレルゲレイロらがいます。カレンブラックヒルの場合は、2013年のフェブラリーステークスへ初ダートで出走。当時、ダート路線に絶対的主役不在で大混戦模様の中、前年無敗でNHKマイルカップ優勝、毎日王冠、天皇賞(秋)とハイレベルなメンバー構成で好走し、父ダイワメジャーもダートで走り結果を残していた経験もあったことから、レース当日は1番人気に支持されての出走でした。
しかし過去歴代のダート初挑戦馬が崩せなかった壁を乗り越えられることはできず15着に敗退しました。
ダート初挑戦の馬で1番人気といえば、古くはキングヘイローも思い出します。キングヘイローといえば、クラシック戦線ではスペシャルウィーク、セイウンスカイと3強の一角。父ダンシングブレーヴ、母グッバイヘイローと世界レベルの超良血を背に、高い人気と期待を集めていた馬でした。古馬となりマイル路線を歩むも、次々と現れるライバルを前に勝利を手にすることができず新天地を求めてのダート初挑戦でした。結果13着でしたが、次走再び芝に戻り高松宮記念に出走。初のG1タイトルを手にし悲願を達成しました。

モズアスコットですが、それほど高いダート初挑戦の壁ですが、過去の歴史を乗り越え新境地を開けるでしょうか。

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