きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

歌人“京雅”さんからの和歌(沓冠) 新年のご挨拶&ホープフルステークス

読者の皆様、新年あけましておめでとうございます。本年も中山馬主協会をよろしくお願いいたします。先週のレースの和歌の前に、京雅さんより新年のご挨拶の和歌が届きました。是非、隠れたメッセージを読み解いてください。(メッセージの答えは最後に)

新年のご挨拶 京雅

朝の顔
今朝香る梅
松風で
しなう真竹と
天満祝う

隠れたメッセージは「あけまして おめでとう」です。
朝()の顔(
今()朝香る梅(
松()風で(
し()なう真竹と(
天()満祝う(

※新年めでたく、松竹梅を和歌に込めていただきました。

さて、昨年の競馬のしめくくりは、次代のクラシック馬を占う2歳GⅠ・ホープフルステークスでした。京雅さんから、ホープフルステークスの和歌も届きましたのでご紹介いたします。

ホープフルステークス 京雅

苦労いま
楽にハナ立ち
勝利そこ
強い駿馬が
来るさ憧れ

隠れたメッセージは「くらしつく まちこがれ → クラシック 待ち焦がれ」です。
苦()労いま(
楽()にハナ立ち(
勝()利そこ(
強()い駿馬が(
来()るさ憧れ(


<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
来春のクラシックに繋がるレースとしての位置づけを確立したホープフルステークス。今年も来春の飛躍が期待される駿馬が揃いました。
この出世レースを制したのは、無敗のコントレイルでした。スタート良く4番手で折り合うと、4コーナーで進出、直線入り口では早くも先頭を捕らえます。直線ではヴェルトライゼンデとワーケアが必死に追いますが、コントレイルは余裕の手ごたえ。最後は手綱を抑える余裕でした。
春のクラシック皐月賞と同距離・同コースで行われたホープフルステークスでの優勝で、関係者の期待も高まります。憧れのクラシック馬に向けてもう一段羽ばたくことでしょう。

令和2年の中央競馬の開幕は1月5日の金杯からです。今年も1年宜しくお願い致します!!


※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。

※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。本年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。

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