きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

中山伝統のGII、AJCC

1月25日は、熊沢 重文 騎手、浜野谷 憲尚 騎手、上原 博之 調教師、藤原 辰雄 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

今週は中山競馬場でアメリカジョッキークラブカップ、通称AJCC、そして京都競馬場で東海ステークスが行われます。東海ステークスは名称の通り、例年は東海地方の中京競馬場で行われておりましたが、今年は秋の京都競馬場改修工事の影響から舞台を京都競馬場に移しての施行となります。

AJCCは今年で第61回を数える中山競馬場伝統のGIIです。位置づけとしては、中長距離のGI戦線を目指す馬たちの今年の初戦になることが多く、ここで十分な賞金を獲得して、大阪杯、天皇賞(春)、宝塚記念へと歩みを進める馬が多数です。
過去の優勝馬でもルーラーシップ、マツリダゴッホ、スペシャルウィーク、メジロブライトなど中長距離で実力を発揮した馬たちが名を連ねます。

今年の最注目馬は、一昨年の有馬記念覇者ブラストワンピースでしょう。昨年の札幌記念を快勝後に、凱旋門賞に挑戦。海外馬の馬たちに優勝を阻まれましたが、その後は、年内を休養にあて、ここに備えました。少し時計がかかり、パワーの必要とする馬場が得意な同馬。冬場の中山は相性の良い舞台かと思われます。
対するライバル勢はミッキースワロー、サトノクロニクル、スティッフェリオ、ラストドラフトなど。
ミッキースワローのオーナー、野田みづき様からは「前回、福島記念で3着に善戦しました。今回、春の天皇賞を目標にしていますので、その前哨戦としてぜひ頑張って欲しいと思います。馬場があまり悪くならないことを願っています。」とコメントをいただきました。
またサトノクロニクルのオーナー、(株)サトミホースカンパニー様からも「1年半の休み明けですので、2200m息が持つかが一つ鍵です。調教の時計は良かったですが、まずは一叩きして、今度に繋がる競馬をして欲しいです。」と愛馬にかけるお言葉をいただきました。

さて、IFHA(国際競馬統括機関連盟)は、2019年世界のトップ100・GⅠレースを発表しました。日本の競走では、宝塚記念(第5位)、有馬記念(第6位)の2レースがトップ10にランクイン、トップ100には11競走がランクインし、イギリス、アメリカ、オーストラリアに次ぐ競走数でした。また、3歳限定競走では日本ダービーがイギリスのコモンウェルスカップと並び世界ナンバーワンに評されており、日本の競馬のレベルが年々上昇していることが伺えるニュースでした。
AJCCでの勝利を弾みとし、海外で活躍する馬が出ることを願いながら、週末の競馬を楽しみたいと思います。

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