きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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チャリティホース・タイガーマスクが引退して、中山競馬場の誘導馬になるというお話しをしたばかりですが、その志を継ぐサラブレッドが早くも登場しました。

タイガーマスクとは同馬主の山本英俊オーナー、同トレーナーの藤沢和雄調教師のコンビで今週の京成杯に出走するジャービスがその馬です。

孤児院で育った頑張り屋の少女ジュディと文通を通じて心を通わせ、名も告げないままにその成長を援助する『あしながおじさん』は世界中の子供たちに読み継がれ勇気と感動を与えてきました。日本でも岡崎友紀さんや原田知世さんの主演で二度も映画化、テレビアニメにも何度か登場している名作です。

物語の最後で『あしながおじさん』の正体が明かされます。ジャービス・ペンデルトンという旧知の男性でした。馬名の由来はこの“あしながおじさん”の名前だったんですね。

今回の“タイガーマスク現象”を通じて驚かされたのは、孤児院といってはいけないんでしょうが、全国に広がる養護施設の数の多さもその一つです。支援を必要としている子供たちがたくさんいることでした。

身寄りのない子供たちに奨学金を贈り励まそうという運動は日本でも『あしなが育英会』などの形で定着しています。そういう人々の善意に支えられた草の根のムーブメント、ジャービスが子供たちの心に勇気と感動を植え付けるような一生懸命の走りを見せてくれることで、いっそう広がっていけばいいなぁと思います。

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