きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

牝馬の時代

10月25日は、大塚 海渡 騎手の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

ヨーロッパは大詰めを迎え、イギリスでは今年の平地ラストG1・フューチュリティトロフィーが行われます。一昨年ディープインパクト産駒のサクソンウォリアー、昨年はマグナグレーシアとエイダン・オブライエン厩舎勢が勝ち、クラシック第1弾の英2000ギニーも制覇している出世レースです。今年もオブライエン師は出走6頭中5頭を送り込み来季に弾みをつけようと盤石の構えで挑みます。今年の2歳戦線はゴドルフィンのシャマルダル産駒ピナトゥボが6戦6勝、同アースライトが5戦5勝と圧倒的なパフォーマンスを見せていますが、オブライエン=クールモア勢もモーグルを大将格に成長力のあるガリレオ系を主軸に巻き返しを図ります。来春のクラシックを占う上で見逃せない一番になりそうです。

南半球オーストラリアでは、伝統の中距離王者決定戦コックスプレートが日本でも馬券発売されます。去年までウィンクスが4連覇と破天荒な記録を樹立して世界的にも人気を高めているレースですが、日本から遠征したリスグラシューが1頭抜けた人気に支持されています。ちょっと外めのゲートを引いたことと、直線が173mと極端に短いのが気になりますが、完勝した宝塚記念のように前で競馬ができるようになり底力アップの進境著しい近況から不安より期待が大きく膨らみます。まして鞍上に先週のコーフィールドCメールドグラースで傾斜のきついコーナーでバンク下ろしの神業をやってのけたダミアン・レーンですから、心強いことこの上ありません。ウィンクスやエネイブルもそうですが、日曜の天皇賞秋に出走のアーモンドアイ、そしてこのリスグラシューと牝馬の時代が続くのでしょうか?

名牝ウィンクスの引退レースとなった春のクイーンエリザベス2世Sで2着に健闘して花を添えた、もう1頭の日本馬クルーガーも元気一杯で南半球適性は侮れません。地元勢は総大将のアヴィリオスが中間に鼻出血のアクシデントに見舞われました。慎重な検査の結果の出走ですが、ちょっと気になるのも確かです。昨季の連戦連勝でウィンクス後継の期待を集めてきたミスティックジャーニーは今季の成績が物足りません。ここを目標に丁寧に仕上げられて来たのでしょうが果たして一変と行くか?注目です。ヨーロッパからの遠征馬ダンステリア、前走の移籍緒戦で穴を開けたケープオブグッドホープあたりにも目を配っておきたいと思います。

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