きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

誰も見たことのない光景

10月4日は、古賀 史生 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

いよいよパリロンシャン決戦。凱旋門賞は枠順も確定して、日曜のスタートを待つばかりになりました。1.7倍強ついていたエネイブルの単勝オッズは、今朝時点で1.6倍強とまた人気を上げています。エネイブルが強いことに、ひとかけらの疑問もないのですが、凱旋門賞の100年近い歴史の上でも、まだ世界中の誰も見たことのない3連覇の偉業の瞬間を目撃したいファンの気持ちが人気を後押ししているのでしょう。

史上最強の絶対女王に立ち向かうのは、戦略的な頭脳プレーに定評のあるアイルランドの名門エイダン・オブライエン厩舎の2騎。エネイブルの直後をマジカルがピッタリとマークして、その後ろからライアン・ムーアのジャパンが襲いかかるのでしょうか?しかし並ばれて絶対に抜かせない勝負根性がエネイブルの真骨頂。彼女の最高のパートナーであるフランキー・デットーリとライアン、名手同士の叩き合いは見ものです。逃げるのはゴドルフィンの秘密兵器ガイヤースでしょうか?バーデン大賞で逃げて14馬身もぶっちぎったパフォーマンスは破格でした。日本馬キセキはこの馬の2番手から?気持ち良く駆ければ見せ場はつくってくれるはずです。

不気味なのは最内からの発走枠を引き当てた地元フランスの期待の星ソットサス。ニエル賞では鞍上のクリスチャン・デムーロ騎手が本番を意識して、直線でタイトになった内に突っ込む予行演習をしています。今年は直線インの渋滞状況解消が狙いのオープンストレッチで実施されます。初めてのことなので良く分からないことも多いのですが、内が走りやすくなるのは見込んで良さそうです。2番枠発走を引いた日本馬フィエールマンもフランスを知り尽くしたルメール騎手ですから、ソットサスと同じような位置から競馬して来るんでしょうか?オープンストレッチ採用で広くなった直線を一杯に繰り広げられる追い比べに、今から胸がドキドキします。

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