きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2019.8.22

歌人“京雅”さんからの和歌(沓冠) 札幌記念

先週は札幌で札幌記念(GII)、小倉で北九州記念(GIII)が行われました。有馬記念タイトルホルダーやダービー馬が集まり豪華な一戦となった札幌記念では、入場者数が前年比143.7%となる3万5419人と大盛況でした。当日はJRA年間プロモーションキャラクターを務める俳優の松坂桃李さんの来場もあり、大変盛り上がりました。京雅さんからは、そんな札幌記念の和歌が届きましたので、是非、隠れたメッセージを読み解いてください。(メッセージの答えは最後に)

札幌記念 京雅

秋誓う
力闘の馬
待ち空くか
一騎伸びてけ
自力差し切る

隠れたメッセージは「ありまいじ うまかける → 有馬意地 馬駆ける」です。
秋()誓う(
力()闘の馬(
待()ち空くか(
一()騎伸びてけ(
自()力差し切る(


<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
多くの人で賑わった今年の札幌記念、制したのは昨年の有馬記念を3歳馬として優勝したブラストワンピースでした。
この日、ブラストワンピースの鞍上は川田将雅騎手。次走で予定されている凱旋門賞を見据えて、リーディングトップの川田騎手に依頼したため実現したコンビです。
昨年の有馬記念の力闘から実力は充分も、なかなか結果が出なかった春を乗り越え、待ち望んだ勝利となりました。
レースは1枠1番ということもあり、道中は内々でじっくり脚を溜める競馬。直線入り口では進路が狭くなるも、グッと空くのを待ち、わずかな隙間から進出。先に抜け出していたサングレーザーを一騎追走し、ゴール寸前で差し切りました。


札幌競馬場は洋芝が敷設されており、4大場(中山、東京、京都、阪神)と比べると力のいる馬場となります。ブラストワンピースが目指す凱旋門賞・ロンシャン競馬場もタフで力のいる馬場ですので、札幌競馬場での実績は明るい兆しと言えるでしょう。
最後に馬群から抜け出す姿は、世界への扉が開いたようにも感じられました。凱旋門賞での好走も期待しましょう。


※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。

※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。本年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。